明日 4/18(木曜日)~4/21(日曜日)は
日本リウマチ学会にて演題発表を行いますので
クリニックの診療は休診となります。
今年のリウマチ学会は京都です。
名古屋大学リウマチデータベースTBCから、
生物学的製剤アクテムラを使用して
6か月間経過しても、まだ十分な効果が得られない場合に
ほかに頼るお薬がない状況において
アクテムラを使用し続けた場合にどうなったか。
結果としては、半年以上使い続けた場合にも
次第に効果を発現してくる患者さんもいました。
TNF阻害薬が無効となった時のレスキューにも使われ、
リウマチコントロールの最終兵器ともいえるアクテムラ。
患者さんによってはそのポテンシャルを、
早期に発揮できないこともあります。
TBCデータベースに登録されたアクテムラを半年以上使用している患者さん229名の中で
半年経ってもリウマチの勢いの強い高疾患活動性であった患者さんは13名(6.1%)でした。
13名の内訳では基礎疾患や合併症などによりMTXが使用できない患者さんが大半であり、
やはりMTXを使えるか、使えないかはリウマチコントロールの分かれ目になるところです。
しかし、半年時点で高疾患活動性であった患者さんも
1年時点では60%の方が中等度疾患活動性に改善しており、
その後使用し続けた場合には、中には低疾患活動性や寛解を達成する患者さんもいました。
最近発売された第7の生物学的製剤シムジアを含め
アクテムラが効果不十分だった場合の選択肢はこれから議論され、経験が積まれていくところです。
今回の発表では、もし、薬剤を変更せずに使用し続けた場合の
一つの指針になるのではないかと思います。
明日18日から4日間の京都生活。
しっかり勉強して、しっかり楽しんできます。
患者様にはご不便をおかけいたしますが、
学会でパワーアップした院長をお待ちください。