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日本リウマチ学会発表終了(^v^)

日本リウマチ学会発表終了(^v^)

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日本リウマチ学会3日目の今日
やっと僕の発表の日が来ました。

昨日までの2日間は、
京都の夜を大学のみなさんと食事しながらも
完全に羽を伸ばし切れず(+o+)

今日の午前中に生物学的製剤アクテムラについての口演発表と
午後からのポスターセッションでの発表が終わって
ようやく心が解放されました^^

ポスター発表では、
前回の中部リウマチ学会でもポスター発表を行った
「BIO時代における大きな課題~価格による治療格差は越えられるか~」
という内容を、全国の先生に向けて発表させていただきました。

リウマチは発症早期から生物学的製剤を用いて
強力に治療することが関節破壊を予防することが常識となった一方、
リウマチを発症しながらその高価な薬剤費のために生物学的製剤の使用を断念するのは、
これからバリバリ働いていかなければならない、
まだお金に余裕のない若い世帯です。

身体障害3級以上の認定がもらえれば、愛知県ならば医療費無料となりますが、
そもそも関節を壊さないために高価な治療を必要とするのだから本末転倒。

この発表では高額療養費の活用を実臨床での支払い金額をもとに提案し、
同時に働きながら医療費を払いつつも
生物学的製剤を使用する金銭的な余裕のない患者さんへの
リウマチ基金「BIO FUND」の設立のアイデアも提案しました。

会場の先生方のご関心もいただき、
なかなかポスターは注目されていたように思いました。
ポスター発表

リウマチ学会2日目には、関節リウマチの集学的治療というセッションの中で
新潟の村澤先生がご発表の中で僕の中部リウマチでのポスターを引用し
高額療養費使用の具体策と
リウマチ保険やリウマチ基金の設立につき紹介してくれました。

また、リウマチ友の会の会長、長谷川さんからは
患者人数が多く予算がかかるために、
難治性の病気でありながらも難病指定が受けられず
ほかの難病のような治療助成が受けられなかったという歴史と現在について
お話がありました。

また、今回のリウマチ学会では
コストのかかる治療に対してのcost effectiveness
治療の妥当性についても検討され、
医療経済学的にも生物学的製剤を使わなかった場合に喪失するであろう
人生の質の低下や仕事への影響を考えると
現在の治療費をもってしても、生物学的製剤の導入が妥当であるという検討についても
東京女子医科大学の山中寿先生からご講演がありました。

医療財源がない中、高額療養費は最近10年間で2倍以上となり
年間2兆円が支払われています。
H24年社会保障と税の一体改革の中で提案された
高額療養費の自己負担限度額引き下げには
2000億円必要とのことで見送りとなったとのこと

一方で、リウマチ専門医としては、
自分が生物学的製剤という治療手段を持ち、
患者さん自身も生物学的製剤を使えば関節破壊を防げることがわかっていながら
金銭的な理由で関節が壊れていくのを見守るしかない辛さを感じることもあります。

リウマチ友の会の2011年の調査では
生物学的製剤を中止した患者さんの10人に1人(11%)は経済的理由。
生物学的製剤を使ったことのない患者さんのうち、
8人に一人(13%)が主治医の薦めを経済的理由で断っている。
とのこと。

堺屋太一さんが幕末、第二次世界大戦に続く第三の敗戦 と呼ぶ
東日本大震災から立ち上がり、
再び外貨を稼いで経済的に潤い、医療費に回す国の資金ができることを
アベノミクスを眺めながら願うのでした。

高額療養費についてはこちらのサイトが詳細かつ簡潔です。
東京大学大学院薬学系研究科 薬学部

名古屋市のサイトもご参照ください。

ご自身の高額療養費についての計算はこちら

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員