今日は中部柔整師協会主催の勉強会で
「明日から使える 整形外科医の腰痛知識」という
講演をしてきました。
28名の柔整師さん、鍼灸師さんが
愛知県各地からご参加くださり
3時間の講義を熱心に聴いてくださいました。
腰痛の85%は
CTやMRI、レントゲンなどの画像診断では原因が見つからない
非特異的腰痛
と呼ばれるものとされています。
しかし、非特異的腰痛のほとんどは
筋筋膜性腰痛や仙腸関節の異常によっておこってくる
画像に写らない腰痛だろうと考えています。
一般的に非特異的腰痛は画像に写らないため
整形外科に受診して画像上の異常がないと
痛みどめと湿布だけもらって終わりになります。
接骨院の柔道整復師さんや鍼灸師さんたちは
その85%の患者さんの治療に当たっているわけですが、
僕もその85%の非特異的腰痛の患者さんの治療を
トリガーポイント注射とリハビリ、内服薬を併用して
行っています。
適切に罹患筋を診断して注射をしていけば
ぎっくり腰や寝違いなども
速やかに痛みが取れることもしばしば。
今回は柔整師さん、鍼灸師さんたちに
画像に写る15%の病気としての腰痛について知ってもらうことで
接骨院に通う患者さんの腰痛の裏に隠れた病気に
いち早く気付いて適切に医師に紹介できることを
目標として講義させていただきました。
今日の講義が
柔道整復師さん、鍼灸師さんを通じて
病気としての腰痛で悩む患者さんの安全に役立つことを
願っています。