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生物学的製剤アクテムラの勉強会

生物学的製剤アクテムラの勉強会

福島赤十字病院 内科 消化器科の
宮田昌之先生の

トシリズマブ治療でメトトレキサートは併用すべきか

というタイトルのご講演を拝聴しました。

ACT RAY試験では、
MTXを併用してもしなくても、
最終的には効果に優位な差はない。

一方発症から4年未満の患者さんを対象とした
日本のサプライズ試験では
MTXとアクテムラを併用した方が
MTXを止めてアクテムラにしたものよりも
早く炎症を抑えた
との結果が出ています。

MTXを中止する理由がないのであれば、
そのまま継続しても良いのではないか

ただし、MTXを併用している場合には
肝機能障害が起こってくる頻度が
多くなる

インスリン抵抗性、肥満、過食

酸化ストレス、炎症性サイトカイン、脂質過酸化
などが加わって、
NASHが発生してくる

ゆっくりと進行する血小板の減少、
肝線維化、手掌紅斑、顔面紅斑、
食道静脈瘤など
肝硬変にも注意が必要。

MTXがNASHを引き起こす可能性も示唆されるため
アクテムラで寛解に至れば、MTXを減量するのも
戦略の1つである。

NASHの確定診断は肝生検によるが、
原因不明の肝障害があれば、
肝線維化マーカーである
type4コラーゲンやヒアルロン酸、
血小板数をフォローすることもよい。

とのお話をいただきました、

消化器専門医であり
リウマチも見ている先生からのお話は
我々整形リウマチ医に
古くて新しい視点を与えてくれました。

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員