今日は第39回FSRの会で、当院のリウマチ患者さんの治療成績についてお話して参りました。
FSRは、frankly speaking about RAの略です。
ざっくばらんにリウマチを語る会です。
参加人数は多くないのですが、名古屋大学の小島先生、名古屋市立大学の難波先生など、エキスパートの先生が集まって症例や研究内容につき語り合う会です。
そこで、ここ数年話題となっている、古くて新しい治療である3剤併用療法の当院の17例の成績について発表させていただきました。
3剤併用療法とは、MTX、リマチル、アザルフィジンの3種類の薬剤を併用してリウマチ治療を行うもので、最近では生物学的製剤に匹敵する治療成績があるのではないかとのエビデンスが出されています。
当院では、超音波でも活動性滑膜炎を認めなくなる、超音波寛解を目指してリウマチ治療を行っています。
まずはMTXをその患者さんの内服できる限界量まで増量した後、まだ少しの活動性滑膜炎が残っている場合に、アザルフィジンやリマチルを追加していきます。
17例の結果では、ほぼ全例で活動性滑膜炎のさらなる改善が見られていました。
大切なことは、どの治療段階においても患者さんの関節に、まだ火の消えていない炎症、活動性滑膜炎が残っていないか、触診だけでなく超音波を用いて確認するということです。
現在様々な内服薬と注射薬がリウマチ治療に用いられています。
当院ではその中のどれが一人一人の患者さんにとってベストなのか、きちんと超音波で寛解の判断をしながら薬物選択を行っています。