電話によるお問い合わせ

営業時間 8:30~11:30 / 15:30~18:00
休診日:水曜日午後・土曜日午後・日曜日・祝日

電話をかける

blog

リウマチを語る会

リウマチを語る会

今日は第39回FSRの会で、当院のリウマチ患者さんの治療成績についてお話して参りました。

FSRは、frankly speaking about RAの略です。

ざっくばらんにリウマチを語る会です。

参加人数は多くないのですが、名古屋大学の小島先生、名古屋市立大学の難波先生など、エキスパートの先生が集まって症例や研究内容につき語り合う会です。

そこで、ここ数年話題となっている、古くて新しい治療である3剤併用療法の当院の17例の成績について発表させていただきました。

3剤併用療法とは、MTX、リマチル、アザルフィジンの3種類の薬剤を併用してリウマチ治療を行うもので、最近では生物学的製剤に匹敵する治療成績があるのではないかとのエビデンスが出されています。

当院では、超音波でも活動性滑膜炎を認めなくなる、超音波寛解を目指してリウマチ治療を行っています。

まずはMTXをその患者さんの内服できる限界量まで増量した後、まだ少しの活動性滑膜炎が残っている場合に、アザルフィジンやリマチルを追加していきます。

17例の結果では、ほぼ全例で活動性滑膜炎のさらなる改善が見られていました。

大切なことは、どの治療段階においても患者さんの関節に、まだ火の消えていない炎症、活動性滑膜炎が残っていないか、触診だけでなく超音波を用いて確認するということです。

現在様々な内服薬と注射薬がリウマチ治療に用いられています。

当院ではその中のどれが一人一人の患者さんにとってベストなのか、きちんと超音波で寛解の判断をしながら薬物選択を行っています。

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員