6/18 19に高田馬場で行われた第17回MPS研究会。
最近の会員の増え方はすごくて、細々と小さい会場で行っていた時から比べると3倍の参加人数の200人以上が参加されていたようです。
テレビでも筋膜リリースのお話がよく特集されていますが、MPS研究会の会長である群馬の木村先生が始めたエコーガイド下の生食筋膜リリースも医師の間でも次第に有名になってきています。
今回のMPS研究会初日では、
同じ名東区の整形外科開業医として仲良くさせていただいている、よしだ整形外科の吉田先生による仙腸関節の研究報告が基調講演として行われました。
吉田先生とはいつも名古屋でお話していますが、まとまって発表を聞いたのは初めてでしたので、実際の診察方法などもご教授くださりためになりました。
翌日には症例発表があり、
がんの患者さんの痛みに対して、ただモルヒネなどの鎮痛薬を増やすのではなく、がんの痛みとトリガーポイントの痛みを触診で見分けて注射してあげることで、トリガーポイントの痛みは解消され、無用なモルヒネの量も減らせるといった発表がありました。
僕の専門のリウマチなど、すべての疼痛性疾患ではトリガーポイントが痛みの原因になっていないか、意識して触診する必要があります。そしてほとんどのケースにおいて、トリガーポイントは存在しているので、痛みとして顕在化したものかどうか確かめることで、不要な痛み止めを減らすことができます。
これは自分でもできます。
身体中の筋肉を自分でも触ってみて、圧痛のあるしこりを見つけた時や、体をいろんな方向にストレッチして伸びない部分にトリガーポイントがある可能性が高いです。
トリガーポイントをしっかり触診して、痛みの原因を見分けたいですね。