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ためしてガッテン 骨パワー|骨粗鬆症

ためしてガッテン 骨パワー|骨粗鬆症

「ためしてガッテン 骨特集」と骨粗鬆症

昨日2/15のためしてガッテン、ご覧になりましたか?

骨特集でしたね。

骨の強さは骨密度が70%、骨質が30%と言われています。密度の高い骨でも、質の悪い骨ではポキッと折れやすいということですね。

骨密度は骨密度測定器で測れますね。
骨密度は手や足ではなく、腰椎と大腿骨で測るものが信頼性も高く、お薬の治療効果も反映されます。
そのため、当院では腰椎と大腿骨の両方で測れる機械を採用しています。

それでも、残り30%の骨質は測れないわけです。

そこで最近言われているのが、ガッテンで骨ホルモンと紹介されていた、オステオカルシンです。

これはまだ骨粗鬆症で保険診療の対象となっていないため、一般に測定することはできませんが、骨質を表す大切なマーカーであることもわかって来ています。

骨の質、骨質は糖分に弱く、血糖値が高い状態が続くといくら骨密度が高くても、脆い骨になってしまいます。

それを、糖化と呼びます。

骨細胞と骨細胞は互いに連結しあっており、これを架橋構造と呼びますが、その架橋構造が糖化により錆びついてしまうということがわかって来ました。

糖尿病の人や、予備軍の人では骨の質が弱いということですね。

その骨質研究で有名な、斎藤充先生のお話を先日も聞いて来ました。(僕と名前は似ていますが、骨粗鬆症の世界でとても偉い先生です^_^)

そこでは、腰椎のレントゲンに写る腹部大動脈の動脈硬化も骨質の弱さを反映すると言われていました。

動脈硬化は全身の血の巡りを悪くする要因でもあり、糖尿病、高血圧、高脂血症、喫煙などは動脈硬化を進めますね。

運動することはその逆に、動脈硬化を防ぎ、糖尿病を改善し、骨を強くすることができます。

今回のためしてガッテンではとても簡単で良い運動が紹介されていましたので、こちらでもシェアさせていただきますね。

僕も骨粗鬆症の患者さんへの運動指導は、よく歩いて階段を使うこと。片足立ちをすること、などをお話してきましたが、今回のもとてもいいですよ。

それは、つま先立ち→かかと落とし です。

踵の骨に刺激が入ることで、全身の骨に振動が伝わり、骨が強くなり、血糖値も改善するとのことです。

しっかりつま先立ちをして、踵をドン!と落として床に着く。

これを1日30回続けることだそうです。

当院では重症患者さんでは4ヶ月に1度。
一般の骨粗鬆症患者さんでは半年に1度骨密度測定を行い、ちゃんと治療効果を判定しています。

これで骨密度も骨質も改善したら嬉しいですね!

簡単な運動で、骨密度も上がり血糖値も改善できたら一石二鳥。
いや、骨折も糖尿病も動脈硬化も予防できて、一石何鳥にもなります!!

毎日コツコツ、つま先立ち→かかと落としを30回、続けたいですね!

当院では、名古屋市の骨粗鬆症検診も請け負っています。病院レベルの腰椎・大腿骨骨密度測定器でしっかりと測れますよ。(╹◡╹)

骨粗鬆症

整形外科

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員