月曜日の今日。
午前は首の痛い人
午後は何故だか腰痛の人がたくさんきました。
今日はぎっくり腰デーだな、という日がたまにあります。
理由はわかりませんが、人の動きや痛みの出方には、ある程度の環境要因もあるんだと思います。
気圧が低くなると関節の痛みや肩こり頭痛の人が多くなります。
今日は何故だかぎっくり腰デーでした。
ぎっくり腰と言っても、ヘルニアや感染、骨折などのレッドフラッグ疾患をちゃんと見抜いた上で、怖い腰痛ではないなと思ったら、ただ痛み止めを出すだけでなく、できるだけ早くぎっくり腰で固まってしまった緊張した筋肉をほぐしてあげられるように考えます。
痛みの強さや筋肉を触った感じで、これは注射の方が痛みが取れて動けるようになるな、という判断をしたり、これはリハビリやってから痛みの取れ方をみようとか、注射、リハビリ、電気治療、薬の中から考えます。
もちろん、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、高齢者の圧迫骨折や子供の疲労骨折、脊椎の感染症や強直性脊椎炎といった膠原病まで、腰痛の鑑別疾患はいろいろあります。
中でも筋・筋膜性腰痛は全ての疾患に併発します。
だから、腰部脊柱管狭窄症があっても、筋肉を治してあげると痛みレベルがぐっと減ることもあります。
筋肉に注目して治療をしてきたからこそ、当院は鍼灸院、リラクゼーションの選択肢も持っています。
腰痛治療の基本は、痛み止めを飲むことよりも筋肉をほぐすこと。
硬くなった筋肉は老廃物をたくさん含んだ静脈血の排出が悪くなり、うっ血した状態にあります。
それを注射、鍼灸、リハビリ、電気、リラクゼーションなど、様々なオプションを駆使して血流改善に努めます。
何より大切なのは、痛みを早く止めて、動ける体に戻すことです。
動くことに勝る薬無し。
でも、筋肉は持続的に同じ姿勢をとって収縮し続けることや、繰り返し同じ筋肉ばかり使うこと、もしくは、自分の筋力以上の負荷がかかってしまうことは非常に苦手です。
正しく動いて、収縮と弛緩が正しく行われることで、筋肉の毛細血管には血が流れ、新しい酸素が運ばれてきます。
筋肉は血流ポンプ。
今日のぎっくり腰さんたちは、リモートワークも原因という人が何人かいました。
テレビが表面上の感染者数の爆発ばかり報道するので、みんなまた怖がって座っている時間が長くなっています。
座っているうちに筋肉は硬くなり、弱くなる。
骨まで弱くなって骨粗鬆症が進みます。
コロナを過度に怖がることで、かえって自分の体に実害を及ぼしている人が本当に多いです。
適度に恐れ、適度に楽観的に捉えて、体をなまらせることがないように気をつけましょう。
さいごに、腰痛にならないためのポイントは、ふくらはぎの下の方と、太腿の裏を毎日触って揉んでおくこと。
下肢が硬くなると、骨盤が動かなくなるので腰に負担が増えちゃいます。
自分の筋肉を毎日触る癖をつけておくといいですよ!
愛知県名古屋市名東区平和が丘1-10
さいとう整形外科リウマチ科
052-776-3110
院長 斉藤究