当院にはMRIはありません。
それは、当院から車で5分も走れば、すぐにMRIを撮影してくれる病院があり、提携しているからです。
私は開業時にMRIは導入しませんでした。そして今でも自院で保有する必要はないと思っています。
高額なMRIを保有することで、その膨大なランニングコストや人件費をペイするために、不必要な検査を患者さんに勧めることになっては嫌だからです。
その代わり、すべての診察室とリハビリ室には超音波診断装置(エコー)を完備しました。
エコーはその場でリアルタイムに皮下組織や筋肉、神経を見ることができる唯一の検査機器です。
エコーは被曝もなく、繰り返しベッドサイドで検査ができるのも素晴らしい点です。
エコーは捻挫による靭帯損傷、肉離れなどのスポーツ障害から、レントゲンには写らない微小な骨折、関節リウマチの関節滑膜炎、関節水腫、石灰沈着性腱板炎、石灰性腱炎、アキレス腱炎やテニス肘などの炎症も見れるため、痛みの原因をより絞り込むことができます。
さらに、医師や理学療法士による筋肉や神経の触診技術と合わせてエコーを使うことで、一見するだけではわからない筋肉の痛み(筋膜性疼痛症候群MPS)の診断や注射治療にも役立てることができます。
当院では、日本整形外科超音波学会でも学会発表を行い、エコーについての講演も多数行っている院長が、エコーを活用して患者さんの痛みに向き合っています。
また、採血は院内迅速検査を行なっており、感染症や尿酸値、白血球上昇や炎症の有無、肝障害や腎障害などを速やかに診断できます。
時間的に余裕のあるものについては外注検査で対応しており、関節リウマチや痛風、骨粗鬆症などではより安全に迅速に病状と副作用の有無を判断して患者さんにお伝えしています。
また、月経年齢の女性が万性の肩こりや頭痛、腰痛などのほか、手のこわばりを訴えられる場合には、月経による鉄欠乏や蛋白欠乏が背景にあることも多く、採血により栄養状態を捉えて治療やサプリメントのアドバイスも行っています。
自己判断で市中のサプリメントを使っている方も多いと思いますが、主成分としてビタミン以上に砂糖が多く入っているものもあります。
今あなたに必要なサプリメントかどうか、現在服用しているものをお持ちいただければ取捨選択のお手伝いもいたします。
レントゲンは昔も今も骨格全体を見るためには重要な検査です。
骨折やリウマチの診断はもちろん、リウマチの肺病変や胸痛の鑑別診断としての胸部レントゲンも大切です。
側弯症の診療にも力を入れており、ドイツの医師が開発したシュロス法を学んだ理学療法士がリハビリを行い、進行性の側弯症や20度を超える側弯症では、シュロス法を日本に広めた東京の白石接骨院と提携してドイツのgensingen braceという側弯症治療用コルセットの作成も行なっています。(東京に行っていただく必要があります。)
高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や、喫煙歴のある人、足の痺れ・怠さ・疲れやすさの症状がある人では閉塞性動脈硬化症の診断目的に、ABI(四肢動脈測定装置)により動脈の閉塞度合いや動脈硬化度合いを測定することもできます。
リスクの高い人では、頸動脈エコーを行い、頸動脈の狭窄度合いを見ることもできます。
以上当院で施行可能な検査体制について記載させていただきました。
医師の問診と診察により必要と判断された場合には健康保険にて検査を行います。
検査をご希望でも、保険適用とならない場合には自費にて健康診断扱いにて行うことは可能です。
診察の際にお気軽にご相談くださいね。