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日本に誇りと元気を

日本に誇りと元気を

医学生時代に半年かけてバックパッカーをしました。

パリに2週間。当時一泊1500円のベッドもきしむユースホステルを転々としながら、スペインから地中海沿いにニース、モナコを経由して入ったローマではフランス人とドイツ人のバックパッカーと出会い、共に2週間イタリア巡りを楽しみました。ウィーンを経由してイギリスに渡り、世界中のバックパッカーと共にスコットランド一周のバスツアーにも参加しました。そこからカナダのトロントに渡り、2ヶ月間の病院学生実習をさせてもらい、ロサンゼルス経由で日本に帰ってきました。

旅くらいできるだろうと思っていた自分の英語も当時のヨーロッパではほとんど通じず、イタリアではパン屋の店員に、ここはイタリアなんだからイタリア語で話せと怒られる始末。

世界は日本のように英語やアメリカに向いていないことを思い知りました。フランスではあからさまな人種差別発言も受け、世界の多様性を知りました。

半年間の旅を経て日本に帰ってきた時には、英語もままならないどころか、しばらく使っていなかった日本語すら思うように言葉が出なくなっており、表現したいことはあるのに話せないというジレンマも経験しました。

一方、さまざまな世界を見る中で、客観的に見た日本文化の良さと食の深さ、四季のある気候とひらがな、カタカナ、漢字に英語まで取り込む日本語の美しさを改めて再認識しました。

僕は色々あるけど日本が好きです。

主要産業は外国に買われ、北海道も京都も水源地も中国をはじめとした外国に買われ、尖閣も竹島も事実上の実効支配を簡単に許す国で、本当にどうにかしてくれと思うけど、日本文化も日本語も日本食も寿司も味噌カツもお好み焼きも大好きです。

日本人の謙虚さと品格が大好きです。

今の、そしてこれからの日本人が、世界の中の日本人であることを誇りに思い、世界にあるさまざまな文化の中の日本文化の中で育っていることを自分のアイデンティティとして大切に思うと同時に、世界中の文化と習慣を対等に貴重なものとして大切に思える心を育ててほしい。

僕が学生の時に訪れたバリ島のウヴゥドには、そこかしこにライステラスがあり、夕焼けはこの上なく美しかった。昭和の日本を思わせる瓶のコーラの自動販売機を置く商店がならび、木彫りや額縁などのハンドメイドのお店が並んでいました。

社会人になりもう一度訪れたウヴゥドはガラスのショーウィンドウが並ぶ洒落た街並みに変わっており、ライステラスの景色を売り物にするホテルが増えていました。

グローバル経済の社会では世界の均一化が進みますが、僕は文化の多様性が出来るだけ長く残り、それを多くの日本人が体験して、世界の中の日本と日本人の在り方を考える機会にしてほしいと思う。

コロナが世界を分断し、日本人同士の交流すらも疎にしてしまった。

コロナを怖がるあまりに孫が会いに来ることすら拒否するほど、テレビは高齢者の心を蝕んだ。

そして7月8日のお昼、安倍晋三元首相が心肺停止のニュースが飛び込んだ。

日本を9年間に渡り舵取りし、長期安定政権であることだけでも世界の信頼を得ることにつながり、株価の上昇にも貢献した。

メディアと野党のくだらない揚げ足取りに大切な部分は伝わらないことも多かったけど、彼もまた世界のトップの中を渡り歩き、世界を尊重するからこそ日本を愛した首相だったのではないかと思う。

賛否両論あるけど、政治家は国のために必要なことをしてくれたら、少しくらい甘い汁だって吸っていいと思う。何もしないのが一番良くない。清濁合わせ飲むくらいの強さで日本を引っ張ってほしい。今のコンプラ優先の社会にはむしろ気持ち悪さと生きづらさを感じている。

別に熱烈な安倍晋三支持者であったわけではないが、リオオリンピック閉会式でのアベマリオを開会式でも見たかった。

昨日のお昼から心にポッカリと穴が開き、なんと表現していいのかわからないまま、さまざまなネットの情報を漁った。

ネット社会はどんな人にも匿名で平等な発言権が与えられている。それが言葉の暴力にもなり、その時日本人の誇りと品格は消えてなくなる。

選挙は誰でも同じ1票を持つが、その1票の重さは果たして安倍元首相の1票と安倍元首相を撃った犯人の1票の重さは同じでよいのだろうか。

中国のような管理国家は歓迎しないが、国民の考える力が落ちてきた国における民主主義の危うさも同時に思う。

僕は自分を育ててくれた日本が好きだ。

美しい文化と機微のある日本語が単なるアイコンとして形骸化しないでいてほしい。

安倍晋三さんはその立ち位置からどんな日本を夢見ていたのだろう。

そんなに大きなことが自分に出来るわけではないが、自分が毎日出会う患者さんの痛みをとることで患者さんを元気にしたい。

その患者さんがまた、自分にできることを頑張ることで、きっと日本はよくなるはず。

僕と、僕の診療を支えるスタッフ達が患者さんを応援することが、回り回って元気な日本を取り戻すきっかけになってほしいと願っています。

 

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斉藤究

名古屋市名東区平和が丘1-10

052-776-3110

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PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員