昨日は大学の後輩が開業すると言うことで、当院の見学に来てくれました。
横浜で整形救急をやっている彼は、最近小学生の飛び降りや首吊りが救急搬送されてくると話していました。
僕が10年前まで救急をやってた時は、小学生の交通事故はあっても自殺はほとんど見なかった。
その原因がコロナによる人の交流阻害なのか、SNSアルゴリズムによる分断なのか、昔からあるイジメのデジタルな顕在化なのかはわからないが、昭和な僕の小学生時代はファミコンが出始める一方、町中にはウンチがいっぱい転がっていたし、落ちていたエロ本を友達と隠れて読んだりして、毎日意味もなく楽しかった。
いろいろバカもして先生にはたくさん怒られたけど、学校の授業も嫌いじゃなかったし、国語や道徳でいろんな話を読んだり聞いたりするのは好きだった。
いじめにあったりしたこともあるけど、変に正義感があったり、イケてる連中の波に乗るのは苦手な方だったし、自分にも原因があったのかもしれない。
それでも死のうとは思わなかったし、小学生の時に読んだブラックジャックは僕をワクワクさせて、中学に入った時には医者になろうと思っていた。
手塚治虫が大好きで、火の鳥やネオファウスト、ルードウィヒBなどは最高のエンターテイメントだった。
大学生の時にはバックパッカーをして、半年かけて世界一周した。
バックパッカーの時は一泊1500円のユースホステルのバネのへたった2段ベッドに寝泊まりしていた。
それでも異文化を体験して世界の若者達と交流することは刺激的だったし、モナコからミラノに行こうと思ったら、車内放送のイタリア語がわからずなぜかローマに着いてしまったこともある。
狭い常識に縛られなくても良いことや、道はひとつではなく、レールを外れても生きていればいいことを知った。
今大学生の子供が2人いるが、時間が与えられているこの時期にコロナで世界を見に行けないことはとてもかわいそうに思う。
都知事は人気集めのためか少子化対策に月5000円支給するとか言ってるけど、小学生が自殺してしまうような日本では元も子もない。
本当に大切なのは貧乏でもワクワク生きていられることで、オンライン飲み会ができる便利な今よりも、ウンチが転がっている昭和の方が確実にワクワクしていた。
今の日本の政治は大人からワクワクを奪うことしかしないが、それでも大人が意味もなく今を楽しんでワクワクウキウキしていなくては、大人を見て育つ子供たちが将来に希望を持てるはずがない。
大人こそ夢をもち、子供にワクワク生きている背中を見せていたい。
夢を持っている人は達成するまでを楽しみ、夢がはっきりしていない人は夢を探すことを楽しもう。
人生100年時代なんだから、まだまだ僕たちは夢を持っていい。
大志を抱こう
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤究
名古屋市名東区平和が丘1-10
052-776-3110
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