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凝り固まった筋肉による、原因不明の痛みや不調
注射やリハビリで痛みの治療をしていると、すぐに反応して良くなっていく人と、なかなか反応が出ない人がいます。
その違いはなんだろうと考えていくと、身体に負担を強いる生活習慣から抜け出せないこと、運動不足や食生活の偏り、栄養不足によって身体に治る力がないことがみえてきました。
そこで今回は、生活習慣や栄養に焦点を当てて解説しようと思います。
身体に負担を強いる生活習慣
では、身体に負担を強いる生活習慣とはなんでしょう。
整形外科でみつけるべき骨折、腫瘍、馬尾症候群などの「レッドフラッグ」という病的な痛みを除けば、痛みの原因の多くには凝り固まった筋肉が関与しています。
例えばちゃんとコンディショニングをしているスポーツ選手の筋肉の治療反応性はとても早くてすぐに回復していきます。

筋肉が疲労する原因
しかし日常の悪いパソコン姿勢、デスクワークや運転で座りっぱなし、それでなおかつ運動習慣がない、となれば、悪い姿勢で凝り固まった筋肉を運動でリセットすることもなく、筋肉疲労は溜まりっぱなしになります。
するといくら治療してもまた悪くなって痛みが再発するのは目に見えています。治療の改善度合いも生活習慣の良い人に比べたらゆっくりです。
筋肉が持続的に収縮し続けなければいけない姿勢で長時間過ごしたり、椅子で太腿裏の筋肉が圧迫され続けることで、筋肉自体の血流が悪くなって張りが生まれたり、筋肉の中にトリガーポイントというしこりのように硬くなった部分ができたりします。
現在の自分の筋力を超えた過度な運動はもちろん、自分が意識していない繰り返し動作でも同じ筋肉を酷使するため、筋疲労やトリガーポイントを生む原因になります。
硬くなった筋肉は神経や血管を圧迫して痺れや筋出力低下の原因になることもあります。
疲労した筋肉をほぐす治療法・対策
硬くなった筋肉を触診で探り当て、電気治療や理学療法士によるリハビリを行ったり、ハイドロリリースやトリガーポイント注射といった注射治療を行うと筋肉がほぐれて楽になります。
同時に大切なことは、筋肉の負担の少ない正しい姿勢で過ごすことや、同じ姿勢を長時間取り続けないこと、適度な運動や体操をしてリセットすることになります。
良質な睡眠もとても大切です。
睡眠は身体を横にして、重力の影響から解放されて筋肉の緊張を解き放つことのできる時間です。
心が緊張していると全身の筋肉も緊張します。寝る時には心の緊張も解き放ち、全てを忘れて7時間寝ましょう。それだけで不調が回復する人もいます。
筋肉が疲れやすい要因は”食生活”にも
では、筋肉が疲労しやすい要因とはなんでしょう。
人と同じことをしてもすぐに疲れる。
筋肉が張りやすい、凝りやすい、攣りやすい。
万年肩こり、万年腰痛、万年頭痛
しかもそれが学生の時から。
これらは先ほど述べた姿勢と運動以外にも、長年続けている食習慣にあるかもしれません。

筋肉の修復に必要な栄養素とは
傷ついた筋肉を修復するにも、筋肉を増やすにもタンパク質が必要です。そして、パスタやパン、お菓子といった糖質ばかりで、十分なタンパク質を補給できていない食習慣はビタミンBの欠乏につながります。
さらに女性であれば毎月の月経で血液を失います。
血液の大部分はタンパク質と鉄でできていますから、健康診断で貧血を指摘されなくても鉄欠乏、タンパク欠乏といった貧血予備軍の患者さんは非常に多く見られます。
カルシウムは栄養素として有名ですが、カルシウムの摂りすぎが問題になることは知られていません。カルシウムとバランスをとるマグネシウムを補うことも慢性の筋疲労をとるためにはとても大切です。
検査でも原因不明な痛みや、なかなか取れない不調やだるさ、慢性疲労、肩こり腰痛頭痛、手のこわばりなどの症状を回復させるためには、良い姿勢を心がけ、適度な運動と良質な睡眠、そしてタンパク質を中心とした食事が基本となります。
院長のプロテインを作りました
あなたにどんな栄養不足があるのかを見抜くためには栄養を理解して採血結果を読むことが必要になり、いわゆる正常範囲内に入っていても栄養不足が見逃されていることが多く見られます。
そのためせっかく採血をしていても正常だね、と言われて見逃されていることもよくあります。
当院では慢性の不調、痛みをお持ちの方には採血をおすすめしていますが、特に月経年齢の女性では鉄、タンパク質、ビタミンミネラル不足が目立ちます。
そこで、最近「院長のプロテイン」を作りました。
月経年齢の女性が必要なタンパク質に、吸収の良いヘム鉄を配合し、マルチビタミンとミネラルも入れました。
ご興味のある方は当院受付までお伝えいただければと思います。現在のところ、当院「さいとう整形外科リウマチ科」の院内での販売のみしか対応しておりません。
毎日の栄養不足を補うために基礎療法としてこのプロテインを飲用いただき、それでも足りない栄養素は別途補うことで栄養面から慢性不調の回復をサポートします。
心当たりのある方は、まずは診察にてご相談くださいね。




