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今回のレミケードコンセンサス

今回のレミケードコンセンサス

今回の生物学的製剤整形外科ミーティング
全国のリウマチエキスパートの先生達のご経験を含めた
活発な意見交換が行われました。

今後MTX(リウマトレックス、メトレート)が日本でも8mgを越える投与が
保険上でも認められます。

まずはそれを踏まえて速やかに十分量のMTXを使用すること。

そして生物学的製剤としてレミケードを導入した際には
速やかに十分効果の得られる量まで増量する。
(高額療養費が適用となるが、窓口での一時払いは増える。)

投与期間短縮は最短4週間まで認められているが、高額療養費は適用できず
支払い費用は多くなるため、身体障害認定を持っている人では活用しやすい。

一度レミケードで効果が得られていたならば、効果減弱となった場合には
すぐに別の薬に変えるのではなく、できるだけ後々の選択肢として温存し、
レミケードの増量、短縮を使いこなす。

増量要否の判断は、投与開始から10週目に判断したい。(3回点滴してからさらに4週後)

増量にても効果が出なくなった場合や4週間以内に効果が切れてしまう場合は
生物学的製剤を切り替える。

よい効果をあげているものの、1~2関節の痛みや腫れ、炎症が残っている場合は
上肢の関節ならステロイド関節注射が効果を上げることが多い
膝など大関節、荷重関節であれば投与量の増量や薬剤の変更、
または程度に応じて人工関節手術などを考慮する。

といったことが各グループでほぼ共通して話し合われました。

自分の持っている治療の流れの印象を、
多くの先生も共通にお持ちということも確認できたミーティングとなりました。

名古屋市名東区平和が丘一丁目10番地
さいとう整形外科リウマチ科
院長(未) 斉藤 究

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この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員