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ナノゾラ講演会

ナノゾラ講演会

昨日は夜大阪に来ました。
大阪駅でくくるのたこ焼きを買って、ホテルで大阪気分を味わいました。

そして、今日は関節リウマチの新しい生物学的製剤TNFα阻害薬であるナノゾラの勉強会に来ました。
東京大学大学院 バイオエンジニアリングの津本教授のお話では、バイオ医薬品の進化の過程をお示しいただきました。

京都府立医科大学の川人先生のお話は以下の通り。

リウマチはフレイル多い。握力も低下。
慶應大学 難治性リウマチD2TRA10%
アドヒアランスが悪くても難治性になる。
痛みによる抑うつ状態も関与。
治療導入までに時間がかかると難治性となる。
早く診断して治療すべき。
喫煙、高齢、肥満は難治性の因子
早期に効果的な治療を行い、難治化を防ぎたい。
リウマチの遺伝要因は30%
喫煙、歯周病も発症因子
IL-6は滑膜線維芽細胞とB細胞の一部から産生
TNFは単球、T細胞、B細胞から産生
B細胞由来のTNFは自己抗体の産生を介して重症度に関与
骨髄由来のTNFがリウマチ発症に関与
炎症滑膜内破骨前駆細胞AToM 破骨細胞誘導に関与

ガイドライン2020 phase1ではMTX and csDMARDsで寛解に至らなければphase2へ
phase2では安全面からJAKよりも生物学的製剤first。
生物学的製剤ではTNF阻害薬が効果も長期成績も安定。
MTXを十分量使用することがTNFの有効性を高める。
新世代のTNFはバイオ医薬品として進化してきている。
ナノゾラは基礎データは優れている。今後の臨床効果の報告に期待。

長崎大学の川上純先生のお話
ナノゾラは炎症性の組織に移行しやすい。
MTX併用の効果が高いが、MTXが使えない人でも良い成績。
抗薬物抗体もできにくいと推測される。
2剤以上の生物学的製剤使用歴がある場合にも効果が高いデータ。
modern rheumatology 4週間間隔で投与したのち、8週に延長投与しても活動性悪化していない。

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員