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突然のはがき

突然のはがき

今日の朝、クリニックのポストを開けると
中日新聞の朝刊とともに、
一通のはがきが入っていました。

差出人は書かれていません。

朝顔の絵葉書の表側には
こう書かれていました。

「突然のはがきで大変失礼します

 リウマチで治療しています。
 費用面から他に出来ることはないとのことで
 いっそ治療自体をあきらめようかと考えていました。

 お薬の検索をしている時に偶然、院長先生のブログにめぐり逢いました。
 リウマチに関する記事(「BIO FUND」等)で学会での先生方のお話や
 友の会の会長のお話し、そして院長先生のお考えを知りました。
 患者さんが費用面で悩んでおられるということも知りました。

 今すぐ設立というわけではないと思いますが、
 若い患者さんが少しでも助かる「基金」というお考えは、
 生活する勇気になると感じました。
 将来治療のチャンスが少しでも広がることを願うばかりです。

 リウマチの病態だけでなく、その費用や生活まで考えて
 ご尽力くださる医師・関係する方々がいるのだと分かっただけで
 救われる思いです。

 費用面は厳しいですが、
 あきらめずに治療を続けようと考えを改めました。
 院長先生のブログのおかげです。
 感謝の気持ちをただ伝えたくて、
 突然のはがきで大変失礼しました。
 まとまらない文章で申し訳ありません。」

・・・

差出人はどなたかわかりませんが、
お手紙大変ありがたく頂戴いたしました。
今朝の朝礼でも読ませていただき、
スタッフと共有させていただきました。

日々の診療を頑張るエネルギーをもらいました。
ありがとうございます。

今朝のニュースでは、芸能人のローラさんのお父さんが
国民健康保険の海外療養費を1千万以上詐取したということが
報じられていました。

医療費が無料となる生活保護も、
セーフティーネットとしての側面は大切です。

しかし年金で生活をしている方や、
働いていても自分のリウマチの治療費が払えず
生物学的製剤の使用を断念する人は今も絶えません。

働けなくなる前に、リウマチをしっかり治療して
身体障害や生活保護になるのを防がなくてはならないのに、
そうなってしまわないと医療扶助が受けられない。

制度の矛盾を感じずにはいられません。

 

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員

「突然のはがき」への2件のフィードバック

  1. リュウマチの痛みは
    (お蔭様で)知りませんが
    世の中の矛盾や理不尽さに
    とても胸が痛みます。

  2. “A”のKさん

    世の中の矛盾を言い出したらキリがないですよね^_^;
    でも、なんとかしたいものです。
    こんな矛盾があるよ、と声に出すことも大切かと思い
    ブログを使うこともあります。

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