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タイトハム

タイトハム

タイトハム、といっても、ロースハムの仲間ではないですよ。

今日の、主治医が見つかる診療所では、体を柔らかくして10歳若返る!がテーマでした。

肩甲骨を柔らかくして肩こりを予防する。
太ももの裏の筋肉、ハムストリングを柔らかくして腰痛を予防する。

筋肉が硬くなると、痛みや怪我につながるだけでなく
、循環も悪くなってしまい老化にもつながります。

ハムストリングは、骨盤の坐骨と膝裏を結んでいる筋肉です。

筋肉の性質は、使わないところは短縮して硬くなってしまいます。

そのため、普段から骨盤が後ろに倒れてしまう猫背姿勢で座っていたり、床にだらりと伸びた座位姿勢でいることで、常にハムストリングが短縮した状態でいることで、ハムストリングは硬くなっていきます。

徳島大学病院の西良先生は、ジャックナイフストレッチを紹介していました。

足を肩幅に開いて椅子に浅く座り、足首の後ろを手で掴み、太ももに胸をつけたままお尻をゆっくりと上げていきます。
これを1日2回、10秒ずつ行いましょう。

筋肉は関節を挟んで骨と骨を結んでいます。
太ももの後方で骨盤と膝裏を結ぶハムストリングが硬くなると、骨盤が前に倒れることができなくなり、股関節が硬くなります。

そのため、骨盤が動かなくてはならなかった動きの分を腰椎が過剰に動かなくてはならなくなり、負担の大きくなった腰が痛くなってしまうということです。

逆に言えば、ハムストリングが短縮していると、骨盤を立てて綺麗な姿勢で座ることができなくなり、骨盤が後ろに倒れた猫背姿勢で座ることになってしまいます。

子供の時から座り姿勢が悪いと、それを大人になるまで引きずってしまうことになり、全身に影響が及びます。

また、腰痛は腰だけでなく、お尻の横の筋肉である中臀筋やふくらはぎ、腹直筋や大腰筋が硬くなることも腰痛の原因となります。

体は筋肉と筋膜のネットですべてつながっているので、どこかが硬ければ、それを代償しようと別の部分が過剰に動かなければならなくなり、痛みにつながっていくのです。

毎日のストレッチや、固い筋肉のマッサージをすることは、筋肉を柔らかく保ち、痛みを予防して、身体のすみずみの毛細血管までしっかりと血液を届けることができるようになります。

硬くて痛くなってしまった筋肉はトリガーポイント注射や筋膜リリース、針治療でほぐして治療する。

痛みの予防のためには、普段から硬い部分をしっかりほぐしておく。

それが身体の痛みを作らないコツですよ。

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員