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強直性脊椎炎、脊椎関節炎

強直性脊椎炎、脊椎関節炎

今日は名東区役所の講堂にて、
なごやかクラブ(旧老人クラブ)の講演会で
「変形?狭窄?いいえ、筋肉です。筋肉が起こす痛み」というテーマでお話をさせていただきました。

講堂を埋めつくす聴衆の方を前に、筋肉の起こす痛みの秘密について1時間たっぷりお話しさせていただきました。

その後、名古屋大学を中心としたリウマチネットワークの勉強会に出席してきました。

今日のテーマは強直性脊椎炎。

確定診断はニューヨーク基準。
レントゲンで異常がなくては診断基準に当てはまらない。
しかも人によってレントゲンの読影による判断も差がある。
リウマチで言えば、骨に穴が開いてから診断しているようなもので、この基準では初期の強直性脊椎炎は診断できない。

診断までに、欧米では5〜7年かかる。
日本ではなおさら時間がかかっているだろう。

典型的なbamboo spineでなくても、乾癬、炎症性腸疾患、サルモネラやクラミジアによる反応性関節炎なども脊椎関節炎の症状を呈することがある。

レントゲンでは所見が出ない段階で、MRIから診断する動きがあり、non-radiographic SpAと呼ばれる。

特にHLA-B27が陽性の患者では注意してフォローが必要。

ASAScriteriaで早期診断早期治療へ。

末梢関節炎のある脊椎関節炎はリウマチと診断されてしまうことも。
末梢関節炎+炎症性腰痛、付着部炎で疑いましょう。
手指、足趾の指炎、爪病変
乾癬の皮疹や、家族歴の有無
腸炎、ぶどう膜炎
の問診も重要。

NSAIDsは痛い時だけ飲むよりも、継続的に内服した方がレントゲンの変化は少なかった。という結果もある。

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員