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NHKあさイチ担当者からの電話

NHKあさイチ担当者からの電話

NHKのあさイチ担当者さんから、
夕方の診療中に受付に電話がありました。

肩こりについて調べていたら当院のブログを見て電話して来たとのこと。
何時でも良いから電話して欲しいとのことづてがあり、診療終わりにかけ直しました。

すると、初めてお話する方なのに、特に丁寧な自己紹介や前置きもなく、肩こりについて勉強したからと偏った一面的な考えを聞かされ、散々こちらの専門的な意見を引き出した後に、これは取材ではなく単なる質問だと言われました。

まず見知らぬ医師に専門的な意見を伺おうとする際に、「NHKのあさイチ担当の〇〇ですが」程度で挨拶もそこそこなことがおかしいです。

そしてまず「これは正式な取材ではなく、番組制作のために意見を伺いたいため、お時間をいただきたいのですがよろしいでしょうか」と最初に伝えることが必要でしょう。

そんな挨拶や前置きもそこそこに、肩こりについて棘下筋と棘上筋が原因かと聞かれるため、そんな単純な一部の筋肉だけが起こすものではないこと、人によって悪くなる筋肉は様々で、肩だけでなく腰や骨盤の姿勢とも深い関係があることなど、色々と専門家としてアドバイスをしました。

話が長くなって来たので、これは取材ですか?とこちらからお伺いすると、これは取材ではなく、質問です、とのこと。

単なる質問なら、最初にその旨伝えた上でプロフェッショナルの知識と時間を取ることに了承を得るべきだと思います。

そう思ったので、その旨相手に伝えると、特に謝罪をするわけでもなく早々と電話を切られました。

NHKあさイチさんの礼儀作法やモラルを疑いました。
メディアからの連絡でこんなに失礼な扱いを受けたのは初めてです。

弁護士さんに事例相談をすること
コンサルタントに相談すること、
医師に病気について相談すること
それら知識を持ったプロフェッショナルに話を聞くことには、本来コストが発生するものです。

プロフェッショナルはその最新の知識をさらに高めるために高額な書籍や研修に時間と費用を投資しています。

たとえ今回電話をかけて来た担当Aさんが新米さんだったとしても、そんなモラルも教えていないNHKあさイチのグループはどうなっているんでしょうね。

久々に怒れてしまった事例でした。

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員