マスクは咳やくしゃみをしている人が行うことで飛沫を飛ばさない効果を期待するものです。
こんな記事もありました。
新型コロナウイルス対策を巡り、米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長は2月7日、「米国民にとって今、真の脅威はインフルエンザだ。中国湖北省に滞在歴がない人で、呼吸器症状がある場合は可能性が高い」と訴えた。新型ウイルスの予防目的でのマスク使用も「勧めない」とした。
https://this.kiji.is/599397639592903777
本来マスクをする必要があるのは、風邪症状のある人です。
くしゃみや咳で飛沫の拡散を少しでも抑えるように、^_マスクをする必要があります。
感染予防を期待して、何も症状のない人がマスクをするのは意味がないだけでなく、市中のマスク不足が起こります。
すると、本当にマスクをする必要のある風邪症状のある患者さんにマスクが回らないことになりますので、結果として感染を蔓延させてしまうことになります。
予防的にマスクをしても良い(必ず必要ではない)人の例は、
症状が何もない人で、人混みに行かなくてはならない、高齢者や免疫抑制状態の人
風邪症状のある患者さんの間近で、看病にあたる人
などです。
政府から会合自粛要請が出ましたが、これは爆発的な感染拡大を防ぐ意味では大切なことと思います。
いずれは感染は拡大するでしょうが、拡大を出来る限りゆっくりにすることで、検査体制や治療薬開発の時間を稼ぎ、全国の医療機関、検査期間が対応できる体制を構築できます。
テレビでは毎日感染者数、死亡者数が発表されていますが、同時にインフルエンザの感染者数と死亡者数も発表して欲しいと思います。コロナ以上に死亡者は多いはずですから。
テレビでは、ダイアモンドプリンセスを下船時に陰性確認された患者さんが発症したことはなぜか、と検査体制の不備などが報道されていますが、そもそもPCR検査も100%なものではないですから、起こり得ることだと思います。
偽陰性であれば、実は陽性であっても検査結果は陰性と出ますので、もともと陽性であったということです。
すると、その後また検査をした時に陽性となる可能性もあります。
反対に、偽陽性であれば、もともと陰性なのに検査結果は陽性とでてしまうので、陰性なのに隔離されてしまうことになります。
それは検査精度が100%でない以上、仕方のないことなのです。
また、安心のために全ての人にPCR検査をすれば良いと一般の方は思われるでしょう。
安心が欲しいとは思いますが、殆どの風邪症状はコロナではありません。
コロナでも殆どが軽症であり、軽症であればコロナも放っておけば治ります。
もしコロナであると、軽症者が医療機関を受診することで医療者や患者さんに感染拡大させるリスクもあります。
そもそもインフルエンザでも、感染力の強さから出勤停止になります。
インフルエンザでも、そもそも放っておけばほとんどの人が治るのに、日本だけ抗インフルエンザウイルス薬を投与する医師が非常に多いのは薬に頼る国民性と自己負担の少ない保険制度の故かと思います。
どんな原因にせよ肺炎であれば入院の必要が出てきます。
例えば、37.5度以上の熱が続く、息苦しさがある、咳や痰が続くなどの肺炎を疑わせる症状がある場合には、胸部レントゲンを撮る必要がありますので、内科を受診することです。
以下の記事が現実的で妥当と思われるため、転載させていただきます。
新型コロナ、なぜ希望者全員に検査をしないの? 感染管理の専門家に聞きました
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