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難治性の腰痛丨痛みが治らない根本原因を、筋肉・栄養から紐解く

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難治性の腰痛丨痛みが治らない根本原因を、筋肉・栄養から紐解く

難治性腰痛がなかなか治らないのはなぜ?

腰痛を触診している様子

腰痛が治らない主な原因

なかなか治らない腰痛で困っている患者さんがたくさんおられます。

難治性腰痛の原因として、主に以下の3つが関係しています。

・筋肉や筋膜の問題
・知覚過敏
・栄養不足や血流不良

一般的な診断と治療方法

一般の整形外科では、レントゲンで骨の変形や椎間板のすり減りが指摘されたり、MRIで腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの診断をされることがあります。

そのうえで、ロキソニンやボルタレン、リリカやトラムセットなどのお薬が処方される、という流れがほとんどです。

しかし、それでも痛みが改善しない方が一定数いらっしゃいます。

そうした治らない患者さんが当院に来られますが、筋肉を触ってもらったことがない方がほとんどです。

腰痛は、体の動きを見て、背骨や股関節の可動域を見て、筋肉を触診し、圧痛を確認することが大切です。

腰痛の原因のほとんどは、腰ではなく「筋肉」?

患者さんは腰で痛みを感じていても、必ずしも原因が腰にあるとは限りません。

人の体は全身が連動して動いているため、股関節や背中、さらには別の部位の筋肉の不調が、結果として腰の痛みとして現れることがあります。

難治性腰痛で特に多いのは、「筋膜性疼痛」です。

筋膜性疼痛とは?

筋膜性疼痛とは、筋肉やその周囲を覆う膜(筋膜)が硬くなり、痛みを引き起こす状態です。レントゲンやMRIでは異常が見つからないことも多く、原因不明の腰痛とされてしまうこともあります。

その他の腰痛の原因

多くの腰痛は筋肉由来ですが、他にもこんな症状が隠れていることがあります。

化膿性椎体椎間板炎

1番怖いのは細菌感染による腰痛「化膿性椎体椎間板炎」です。細菌感染によって背骨に炎症が起きる病気で、強い痛みや発熱を伴うことがあります。

腰椎圧迫骨折

腰椎圧迫骨折は、最初のレントゲンではわからないこともよくあります。

問診やベッドから起き上がるときの痛み方で疑えば、レントゲンに異常がなくても早期診断には腰椎MRIが必要になります。

脊椎関節炎

たまにみられるのが脊椎関節炎という病気です。

脊椎関節炎は、乾癬という皮膚の病気や、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患などに伴う、脊椎と仙腸関節炎とともに、四肢関節炎を併発することもあります。

脊椎関節炎には、ヒュミラなどの生物学的製剤による治療が必要な場合もあります。

よく誤解される仙腸関節周辺の筋肉・靭帯の痛み

仙腸関節障害や、臀部表層の知覚神経である臀皮神経障害はネットで有名になりましたが、それを疑って来院される患者さんのほとんどは真の臀皮神経障害や仙腸関節障害ではありません。

仙腸関節周辺の痛みでも、仙腸関節自体が悪い方はほとんどおらず、仙腸関節周辺の筋肉、靭帯が問題になっていることがほとんどです。

ぎっくり腰も、体に疲労が蓄積されたことが原因です

身体は全体が協調して動いています。腰が痛いからと腰だけ見ていては、本当の腰痛はわからないもの。

患者さんでぎっくり腰の急性腰痛で来院した人でも、腰だけでなく身体の様々な場所が疲れていることが多いです。

患者さんには、今回のぎっくり腰は、お風呂の水が最後に溢れて症状になっただけで、それまでに体に疲れを溜めてきていたんですよ、と説明しています。

慢性腰痛もその延長線上にあります。

腰だけでなく、全身の筋肉を診て整える必要があります。トリガーポイントへのハイドロリリースやリハビリはその強い味方になります。

痛みが長引く人の知覚過敏

慢性的な腰痛を持っている方の中には、知覚過敏に陥り、少し体を押しただけで痛みを強く感じてしまう人もいます。

知覚過敏をこじらせてしまうと、全身に痛みが広がり、線維筋痛症と呼ばれてしまうような状態に陥ってしまう方もいます。

知覚過敏を抑えるための治療薬

そうならないように、知覚過敏に対して、脳の痛みをコントロールする機能「下降性疼痛抑制系」を元気付けてあげる必要があります。

その場合に、トラムセットやサインバルタ、ノイロトロピンなどのお薬が活躍するのです。

難治性腰痛を治療するために大切なこと

ウォーキングする男女

知覚過敏を疑わず、ただ漫然とそれらのお薬を腰痛に処方している医師もたくさんいますが、それは本来の治療のあり方とは違うのではと思います。

あくまで治療で大切なのは、痛み止めを使うことではなく、動かなくなった筋肉、筋膜を動くように治療してあげること。そして患者さん本人でも体を動かすことなのです。

ロキソニンやボルタレンを飲み続けていれば胃腸障害や腎機能低下を招きます。お薬だけ処方して筋肉の痛みは放っておけば自然に治る、というのは間違いです。

また、動ける筋肉を取り戻すためには、筋肉に良いことをしなくてはいけません。

腰痛改善に必要なのは「筋肉と栄養」

腰痛改善のために必要なことは、動くこと以外に食事も大切です。

糖質や炭水化物を摂りすぎている患者さんも多いですが、筋肉のための栄養をしっかり摂るようにしましょう。

血流を良くして、筋肉に十分酸素が届けられる状態を作ることがとても大切なのです。

栄養分析

筋肉に必要な栄養素

・タンパク質

・ビタミン

・ミネラル

・魚、ω3(オメガスリー)など良質な脂質

腰痛改善のために、血液検査や栄養指導も行います

当院では、腰痛といえど採血を行うこともあります。

当院で診察するなかでも1番多いのは蛋白不足、鉄不足、それに伴う貧血です。その場合は必要な栄養のアドバイスをしたり、鉄剤を処方することもあります。

難治性の腰痛は、その様々な要因を診てあげる必要があるのです。

名東区のさいとう整形外科では、血液検査から栄養のアドバイス、ハイドロリリースなど、患者さんひとりひとりの症状に合わせて難治性腰痛の治療を行います。

痛みがずっと続いている、他院ではなかなか治らなかった痛みは、一度当院にご相談ください。

当院の診察予約はこちら

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員