今回の生物学的製剤整形外科ミーティング
全国のリウマチエキスパートの先生達のご経験を含めた
活発な意見交換が行われました。
今後MTX(リウマトレックス、メトレート)が日本でも8mgを越える投与が
保険上でも認められます。
まずはそれを踏まえて速やかに十分量のMTXを使用すること。
そして生物学的製剤としてレミケードを導入した際には
速やかに十分効果の得られる量まで増量する。
(高額療養費が適用となるが、窓口での一時払いは増える。)
投与期間短縮は最短4週間まで認められているが、高額療養費は適用できず
支払い費用は多くなるため、身体障害認定を持っている人では活用しやすい。
一度レミケードで効果が得られていたならば、効果減弱となった場合には
すぐに別の薬に変えるのではなく、できるだけ後々の選択肢として温存し、
レミケードの増量、短縮を使いこなす。
増量要否の判断は、投与開始から10週目に判断したい。(3回点滴してからさらに4週後)
増量にても効果が出なくなった場合や4週間以内に効果が切れてしまう場合は
生物学的製剤を切り替える。
よい効果をあげているものの、1~2関節の痛みや腫れ、炎症が残っている場合は
上肢の関節ならステロイド関節注射が効果を上げることが多い
膝など大関節、荷重関節であれば投与量の増量や薬剤の変更、
または程度に応じて人工関節手術などを考慮する。
といったことが各グループでほぼ共通して話し合われました。
自分の持っている治療の流れの印象を、
多くの先生も共通にお持ちということも確認できたミーティングとなりました。
名古屋市名東区平和が丘一丁目10番地
さいとう整形外科リウマチ科
院長(未) 斉藤 究