PsA 乾癬性関節炎を考える会
今日は名古屋の乾癬の会で勉強。
乾癬性紅皮症の症例提示
IL36シグナル伝達経路と疾患との強い関連性
関節炎は尋常性乾癬や膿疱生乾癬で合併が多いこと。
乾癬では高血圧、肥満、高血糖、非アルコール性肝障害NAFLDなどの合併が多い
NAFLDは男性、PASIが高いと起こりやすい
PASIとHbA1cには相関が見られる。
IL17A抗体療法で皮疹とHbA1cが改善する。空腹時血糖も下がる。
爪(油滴・爪甲剥離は関節炎と関連)、後頭部、耳介後部病変も見逃さない。
殿裂の皮疹はPSAのリスク因子
足底腱膜炎、アキレス腱炎
NAPSIで爪の重症度評価。NAPSIが高いと仙腸関節炎が増える。
PsAの45〜55%に体軸性関節炎。
びらんと骨造成
bridging osteoprolifelationはDISHと類似
仙腸関節炎は右に多い
脊椎は胸椎に多い
ADA投与24週間で仙腸関節、脊椎の全般的な所見は改善
HLA-B46は仙腸関節炎が重症化するリスク因子
乾癬外来では、抗体療法を始めてから心筋梗塞やNASHで亡くなる方が少なくなっている。
慈恵医大 皮膚科 朝比奈先生
機能的付着部 functional enthesis
擦れる部分に炎症が起こる。指炎。
禁煙、肥満なら減量が大切。
TNFα、IL17 head to head
皮膚症状がひどければIL17を。
2022.01.08 | コメント(0)
あけましておめでとうございます
皆さま
あけましておめでとうございます。
さいとう整形外科リウマチ科は開業10年。今年は11年目を迎えます。
気分一新、院内の観葉植物もいくつか入れ替わり、2階のアートも新たなものが加わりました。院長の白衣もスタッフが選んでくれたブルーラインのものに変わりましたよ。気づかれましたか?(^-^)
開業時は1人だった理学療法士さんも9人に増え、パートでも様々な得意分野を持った理学療法士さんがきてくれており、当院のリハビリもパワーアップ。多くの患者さんの痛みを改善に導いてくれています。
これまで以上に超音波による診断・治療にも力を入れており、リウマチの早期診断はもちろん、痛みや痺れの原因診断や注射によるハイドロリリース・トリガーポイント治療にも大活躍しています。理学療法士達も超音波を勉強し始めています。
昨年は日本整形外科超音波学会でも院長が学会発表をおこなったり、オンライン勉強会を主催したりと、地域から全国の医師・理学療法士・柔道整復師・鍼灸師さんたちと楽しく学び続けています。
痛み診療には栄養療法も取り入れ始めております。院長が分子栄養学を学び始め、採血から隠れ貧血やビタミン、ミネラルの欠乏を見抜き、必要な栄養指導や鉄剤、サプリメントのアドバイスも始めました。現在内服しているサプリメントがあなたに適しているのかアドバイスも行っております。
リウマチ分野では最新のJAK阻害薬も5種類に増え、当院でも次第に多くの患者さんがその治療効果の恩恵にあずかっています。
コロナは未だオミクロン株の動向から目を離せませんが、重症化リスクはこれまでの株よりも低いとのニュースが流れています。このまま弱毒化して収束してくれることを願います。
当院でも最新の情報を取り入れつつ感染防止対策を行っておりますが、特に換気が1番重要と考え、院内は24時間換気に加え、隙間風を作っております。待合室が混雑している時は、携帯電話によるお呼び出しも行なっておりますので、受付までお申し付けください。
昨年からリハビリではオンライン予約を始めました。
移行期には通院中の患者さんも困惑されたかと思いますが、現在のところ利便性もあがり、患者さんのリハビリ予約変更もオンラインで簡単に行えるようになりました。もちろん今まで通り、スタッフによる予約取得もできますので、オンラインでの予約がわからなければ、ご遠慮なくお声かけください。
スタッフでは、これまで側弯症治療に当たっていた女性理学療法士が東京の白石接骨院で更なる側弯症の勉強をすることになり、その代わり当院の男性理学療法士2名が新たに側弯症治療の勉強をしてきました。
側弯症の積極的リハビリテーションは行なっているところも少ないため、大切な仕事の一つと位置付けて頑張っています。
看護師さんは出産に伴い1人退職するため、現在看護師さんを募集中です。理学療法士と柔道整復師も各1名募集しております。
詳細はホームページの求人情報をご覧ください。
今年も1人でも多くの患者さんの痛みが取れるように、そして、楽しい!明日をサポートできるように、みんなで頑張って参ります。
今年もよろしくお願いいたします。
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤究
愛知県名古屋市名東区平和が丘1-10
TEL 052-776-3110
2022.01.04 | コメント(0)
当院の検査設備 迅速採血、運動器超音波、レントゲン透視、動脈硬化測定、頸動脈超音波
当院にはMRIはありません。
それは、当院から車で5分も走れば、すぐにMRIを撮影してくれる病院があり、提携しているからです。
私は開業時にMRIは導入しませんでした。そして今でも自院で保有する必要はないと思っています。
高額なMRIを保有することで、その膨大なランニングコストや人件費をペイするために、不必要な検査を患者さんに勧めることになっては嫌だからです。
その代わり、すべての診察室とリハビリ室には超音波診断装置(エコー)を完備しました。
エコーはその場でリアルタイムに皮下組織や筋肉、神経を見ることができる唯一の検査機器です。
エコーは被曝もなく、繰り返しベッドサイドで検査ができるのも素晴らしい点です。
エコーは捻挫による靭帯損傷、肉離れなどのスポーツ障害から、レントゲンには写らない微小な骨折、関節リウマチの関節滑膜炎、関節水腫、石灰沈着性腱板炎、石灰性腱炎、アキレス腱炎やテニス肘などの炎症も見れるため、痛みの原因をより絞り込むことができます。
さらに、医師や理学療法士による筋肉や神経の触診技術と合わせてエコーを使うことで、一見するだけではわからない筋肉の痛み(筋膜性疼痛症候群MPS)の診断や注射治療にも役立てることができます。
当院では、日本整形外科超音波学会でも学会発表を行い、エコーについての講演も多数行っている院長が、エコーを活用して患者さんの痛みに向き合っています。
また、採血は院内迅速検査を行なっており、感染症や尿酸値、白血球上昇や炎症の有無、肝障害や腎障害などを速やかに診断できます。
時間的に余裕のあるものについては外注検査で対応しており、関節リウマチや痛風、骨粗鬆症などではより安全に迅速に病状と副作用の有無を判断して患者さんにお伝えしています。
また、月経年齢の女性が万性の肩こりや頭痛、腰痛などのほか、手のこわばりを訴えられる場合には、月経による鉄欠乏や蛋白欠乏が背景にあることも多く、採血により栄養状態を捉えて治療やサプリメントのアドバイスも行っています。
自己判断で市中のサプリメントを使っている方も多いと思いますが、主成分としてビタミン以上に砂糖が多く入っているものもあります。
今あなたに必要なサプリメントかどうか、現在服用しているものをお持ちいただければ取捨選択のお手伝いもいたします。
レントゲンは昔も今も骨格全体を見るためには重要な検査です。
骨折やリウマチの診断はもちろん、リウマチの肺病変や胸痛の鑑別診断としての胸部レントゲンも大切です。
側弯症の診療にも力を入れており、ドイツの医師が開発したシュロス法を学んだ理学療法士がリハビリを行い、進行性の側弯症や20度を超える側弯症では、シュロス法を日本に広めた東京の白石接骨院と提携してドイツのgensingen braceという側弯症治療用コルセットの作成も行なっています。(東京に行っていただく必要があります。)
高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や、喫煙歴のある人、足の痺れ・怠さ・疲れやすさの症状がある人では閉塞性動脈硬化症の診断目的に、ABI(四肢動脈測定装置)により動脈の閉塞度合いや動脈硬化度合いを測定することもできます。
リスクの高い人では、頸動脈エコーを行い、頸動脈の狭窄度合いを見ることもできます。
以上当院で施行可能な検査体制について記載させていただきました。
医師の問診と診察により必要と判断された場合には健康保険にて検査を行います。
検査をご希望でも、保険適用とならない場合には自費にて健康診断扱いにて行うことは可能です。
診察の際にお気軽にご相談くださいね。
2021.10.17 | コメント(0)