院長ブログ

帯状疱疹ワクチン

なった人しかわからない、痛ーい帯状疱疹。

皮膚に発疹や発赤が出現する前から、痛みが先に出てくるため、整形外科外科に受診する人もおみえです。

たしかに筋膜性疼痛を伴っている場合もあるので、リハビリなどを行いますが、後から発疹や発赤が出てきて、帯状疱疹だったね、とわかることも多いです。

帯状疱疹はとても疲れている時や寝不足が続いた時などに出やすく、体の片側に帯状の発疹、発赤が出るため帯状疱疹と呼ばれます。

帯状疱疹にワクチンができたことはとてもありがたいこと。

ワクチンには2種類あり、生ワクチンと不活化ワクチンがあります。

50歳以上の方が対象で、生ワクチンは4200円で1回投与。不活化ワクチンは1回10800円で2回投与になります。

名古屋市民は助成金が使えるため、それぞれ半額が支給されます。

当院にもたくさん通われている関節リウマチの患者さんでは、生ワクチンは使用できないため、不活化ワクチンを使います。

帯状疱疹ワクチンの取り寄せは予約制となりますので、受付にてお申し付けください。

2020.10.01 | コメント(0)

運動器超音波診療とエコーキャンプ

昨日は全国の運動器超音波診療を行なっている少人数のエキスパートの先生だけが集まる勉強会でした。

日本sigmax主催の運動器エコーキャンプ。

もうコロナの世の中になってからはリアルの勉強会が全くと言っていいほどなくなり、オンラインで勉強する機会は飛躍的に増えました。

これまで北海道のルスツから始まり、昨年は小豆島と、毎年面白い場所で開催されていたエコーキャンプも今年はオンライン。

僕も第1回からほぼ出席しています。

世の中には患者さんの抱える痛みに対してただ鎮痛薬を処方して終わる医師がたくさんいて、ただいつもの湿布と痛み止めを出すだけの先生がたくさんいます。

しかしながら、エコーキャンプに参加する先生方は、どこにいってもなかなか治らなかった痛みをまじめに解剖と病態から考えて、鎮痛薬で抑えておくよりもリハビリや注射で本当の痛みの原因をとってあげたいと考える人たちばかり。

そうした共通のベースを持つからこそディスカッションも盛り上がります。

日本に運動器エコーを広めたパイオニアである皆川先生を筆頭に、オンラインエコーセミナーをやれば1000人以上を集めてしまう笹原先生、宮武先生がファシリテーターとして活躍。

昨日は大阪の和田先生からは肩こりが起こす腕の痺れという症状を、頚椎の神経根と末梢神経のdouble crush syndromeという観点からの発表がありました。

僕はハイドロリリースで水を注入した時のターゲットとなる組織について、愛知医大で解剖をして得た所見を皆さんにシェアしました。

話は尽きず、22:30にプログラムが終わってからも4時間これからの運動器痛み診療の未来について語り合いました。

ハイドロリリース注射は、肩こり、腰痛はもちろん、体のあらゆる部分の痛みやしびれ、機能障害に対しても、点滴の水を使って治すことのできる治療です。

もちろん、全ての痛みを取ることができるものではありませんが、これまでレントゲンやMRIの画像診断だけでは取れなかった痛みが、超音波で見て病態を観察し、注射をすることで動きの悪い筋肉が動き、神経の活動が再開して、痛みや痺れが改善できるようになりました。

関節の中ではなく、関節の外の軟部組織の治療が可能になったのです。

こうしたエコーキャンプに参加するような先生方のさまざまな経験をもとに、今はこの治療の可能性が日進月歩に広がっているところです。

昨日は取れなかった痛みが、今日は取れるようになるかもしれない。

自分も毎日運動器エコーとハイドロリリースで診療を行っていて、患者さんの痛みが取れると一緒に喜びます。

今回オンラインとなった日本臨床整形外科学会でも、超音波診療のシンポジウムで解剖から見たハイドロリリースの考察を提示させていただいています。

より多くの先生が、この治療に習熟してくれたら、痛みが複雑化・難治化していく前に手当がされるかもしれません。

2020.09.20 | コメント(0)

新型コロナと骨粗しょう症

新型コロナの緊急事態宣言後、高齢者や基礎疾患を持った患者さんたちはテレビのニュースやワイドショーの恐怖をあおる報道の影響も多分にあり、家からでなくなりました。

地域の高齢者のコミュニティも軒並み閉鎖となり、旅行もしなくなり、デパートも閉鎖となり、買い物にもほとんどでなくなりました。

その結果、歩かなくなりました。

当院では様々な骨粗しょう症薬を駆使して、患者さん一人ひとりに適した治療薬を選択して一生懸命治療してきました。

でも、今回のコロナ騒動で分かったことは、

歩くことはどんな薬にも勝る治療であるということ。

定期的に当院で腰椎と大腿骨という大切な部分の骨粗しょう症検査を続けている患者さんの中でも、たくさんの患者さんで大腿骨の骨密度が低下していました。

これまでと同じ治療を続けていたにも関わらずです。

薬の力は、普通の生活を続けているからこそ発揮されるものだったのです。

歩かなくなり、座る時間が長くなったことは、腰椎の骨密度はこれまでと変わらないものの、大腿骨の骨密度が下がってしまいました。

コロナの中でも体が衰えてはいけないと、一生懸命散歩をしていた患者さんでは、骨密度が下がっていた人は少ない印象があります。

まだデータをまとめてはいませんが、こんなに大腿骨の骨密度が下がってしまう患者さんが多かったことはこれまでになかったことです。

今患者さん皆さんにお伝えしていることは、

とにかく歩いてください!

立ってください!

座っている時間を短くしてください!

座っている間に、大腿骨の骨は弱くなり、立ち上がるための筋力は衰えています!

ということです。

それに加えて、骨と筋肉の栄養である、たんぱく質と鉄とビタミンCをたくさん食べてください!ということです。

骨というとカルシウムばかりが注目されますが、骨の骨格はたんぱく質と鉄とビタミンCが作ります。

そして、太陽の光を浴びることでビタミンDが活性型ビタミンDに代わり、腸管からのカルシウムの吸収を助けます。

納豆に豊富なビタミンKは骨の質を高めます。納豆を食べてはいけない薬を飲んでいる方でなければ、大豆自体もたんぱく質ですし、納豆はとても骨によい食材です。

テレビしか情報源のない、インターネットを使わない高齢者は、今でも毎日コロナ感染者数を報告するテレビに恐怖をあおられ続けています。

高齢者だけでなく、在宅ワーク、リモートワークになった方たちでも、太ももやふくらはぎの筋肉、臀部や腰の筋肉がカチカチに硬くなって、体を痛めている方たちが増えています。

太もも裏の筋肉の伸ばし方は、こちらのサイトがわかりやすいですね。

ご紹介しておきますので、パソコン仕事や運転が一区切りついたら、必ずやっておくとよいですよ。

2020.09.12 | コメント(0)