院長ブログ

感染症科 岩田先生の記事

東洋経済オンラインに
感染症科教授の岩田先生が
インタビューに答えています。

現在の日本の対策の
科学的に正しいところ
そうでないところ
についてお話しされており、
現状を判断する一助になります。

現在の日本では科学よりも
空気感や科学的には正しくないマナーの方が
重んじられてしまっています。

なんの咳症状もないビジネスマンが
マナーのためと、
顧客訪問の際にはマスクをする
ということが会社単位で行われたりしています。

そしてマスク不足はまだまだ治りそうになく
本当に必要な人に行き渡らない
ということが起こります。

科学的に正しい判断を行うことは
一般の人には難しいのかもしれませんが
テレビでは90歳の人がコロナで死亡した
というニュースが真面目な顔で語られます。

90歳はむしろ平均寿命より長く生きています。

コロナでなくても、
インフルエンザや細菌性肺炎
さらにはまだまだ結核でも
たくさんの方が毎年亡くなっています。

そう言った常識に照らし合わせて
ワイドショーに煽動されることなく
正しい判断をしていくことが求められます。

以下、岩田先生の記事の引用です。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200312-00335971-toyo-bus_all

 ――感染者が爆発的に増えると、医療機関側の受け入れ体制にも余裕がなくなってしまいます。

 受け入れ体制を考えると、今の日本政府がやっていることがいちばん正しい。要は、「軽症者は家で寝ていてくれ」ということ。症状がない人や軽症の人を指定医療機関で入院させるのは、医療リソースの無駄使いだ。

――PCR検査が保険適応になりました

誰でも検査を受けられるようになったわけではなく、誰でも検査を受けられるようにするべきでもない。なぜなら、検査できるキャパシティーが爆発的に増えるわけではないから。検査には必ず人の労力がかかっており、限りがある。保健所というプロセスを省略しても、検査のキャパシティーが何倍に増えるわけではない。

みんなが不安だからという理由で検査をするのは間違いだということは確かだ。
 なぜなら、そもそも検査は間違えるものだからだ。検査が陰性であればウイルスに感染していないというのは神話である。したがって、検査を根拠にウイルスがいるとかいないとかを結論づけてはならない。

入院した患者は、今は検査を2回やって陰性だったら退院することになっている。だが、陰性になっても、また陽性になる人も出てくる。検査が治った証明にならないのであれば、検査をする必要はない。むしろ症状がよくなって元気になったら退院して、その後数週間は自宅待機としたほうが合理的だ。

イタリアや韓国、イランのほうが武漢のような状況に近づきつつある。だから日本のやっている対策は、ほかの国の現状を考えるとおおむねうまくいっている。これだけ押さえ込むのが難しいウイルスをかなり上手に押さえ込んでいるというべきだ。和歌山県などは1回起きたアウトブレイクを完全に収束させた。

科学的に正しい行動を優先させることだ。「安心するから」といった、ふわふわしたものを根拠に行動を決めないこと。どこの国でもパニックや非科学的な衝動は起きる。トイレットペーパーを買い占めてみたり、必要もないのにマスクをやたらとしてみたりとか。

CDCは、症状が出ていない一般市民にマスクは不要だとはっきり言っている。科学的なエビデンスに基づいて対策を打ち出していて、そこに政治的な介入が入らないようになっている。

2020.03.12 | コメント(0)

4月のリウマチ学会延期。

毎年ゴールデンウィーク前の4月中旬に開催される日本リウマチ学会。
患者さんに申し訳ないと思いながらも、最新情報収集のため毎年参加しておりますが、コロナの影響で8月に延期になりました。

お盆休みの前の週に開催となるため、さすがに2週間連続で休むこともできず、今年はリウマチ学会には参加できなさそうです。

その分、他のリウマチ関連学会・研究会から最新情報は仕入れていきたいと思います。

ということで、4月はお休みなく院長が診察しています。

コロナ騒ぎはワイドショーの過剰な反応もあり、恐怖ばかり煽っていますが、イギリスの対応が医学的にも妥当です。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200304-00165964/

すなわち、感染を封じ込めるのではなく、重傷者への速やかな対応が重要であるため、医療機関に軽傷者が殺到して医療崩壊を防ぐことを主眼とし、経済的な打撃を最小限に抑えること。

当院は整形外科のため、咳や風邪症状の方はほとんど来られませんが、もともと通院されている患者さんが風邪をひいているときにはマスクをしてもらっています。

風邪症状が全くない患者さんには、予防的なマスクは必要ない、意味がないことをお知らせしています。

感染予防対策としては、スタッフの手洗い、手すりやエレベーターのボタンなどのアルコール清拭、換気を行うなどの対応を行なっていますが、これはコロナに限らず、インフルエンザ対策も含めてのことです。

当院を受診される方で風邪症状のある方は、
風邪症状が落ち着いた後でご来院ください。

37.5度以上の発熱が4日以上続いた場合
高齢者や免疫抑制患者さんでは2日以上
その他、高熱で辛い、息苦しい、だるさが強い
などの肺炎を疑わせる症状のある方は
まず帰国者・接触者相談ダイヤルに連絡してください。

名古屋市の帰国者・接触者相談センター
http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000125533.html

リウマチの患者さんからは、お薬だけもらえないか、との電話相談も受けますが、患者さんの病状に応じて再来院予定を決めていますので、採血による病状の把握や副作用のチェックをせずにお薬だけ処方する方がリスクが高いと考えますので、お薬だけ処方することはしていません。

ワイドショーでは視聴率を稼ぐためにも恐怖を扇動する放送がなされており、不安を煽られてしまいます。
テレビでは医者でも間違ったことを言っていることもあるため、インターネットの情報の方が正確なものがあります。

過剰に怖がることなく、換気のない閉鎖空間に行くことは避けつつも経済活動は普通に行うことが良いと思います。

2020.03.09 | コメント(0)

コロナより怖いのは人間

トイレットペーパーが街の棚から無くなる店舗が出てきているようですね。

総理大臣までが、トイレットペーパーは国内生産であり、中国を含めたサプライチェーンには問題がないと言及する、という異常な事態です。

今朝はこんなニュースを見つけました。

「コロナよりも怖いのは人間だった」。ドラッグストアの店員が語る恐怖の体験
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200301-00010002-bfj-soci
この中で、一生懸命お客様対応をしている店員さんからは、罵声を浴びせるよりも、一言でもありがとうがあれば、と悲痛な叫びを吐露しています。

SNSで急速にデマも広がる、広げられる時代であるため、アオサや長芋までも感染予防効果などないにも関わらず売り切れていきます。

そうなると、買い占め、転売で不当に儲けようとする人が喜ぶだけです。

マスク転売で2000万円 新型コロナでボロ儲けする中国人美女
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200301-00000001-friday-soci

大切なことはインターネットやSNSに氾濫する情報に対する真偽を見分けられる能力(これを情報リテラシーと言います)を養うことです。

そもそも、以前のブログでも記載しましたが、医療者の間では通常のマスクにウイルス感染予防効果は無いことが常識です。

 サージカルマスクは直径5μmまでの粒子を除去しますが、細菌の大きさは約1μm、ウイルスは0.02~0.1μm程度で、マスクで防ぐことはできません。

 ただし、咳やくしゃみは、粒子の周りに水分を含んだ直径約5μmの飛沫となって飛ぶためサージカルマスクも意味があります。マスクは、咳やくしゃみをしている人がすべきものなのです。


https://www.nishinippon.co.jp/sp/image/165596/

接触感染は、手指で顔を触ることで、口や鼻、目の粘膜から感染する機会が増えることから、手洗い前に不用意に顔を触ることは避ける方が良いでしょう。

https://note.com/syuichiao/n/n0bb3d9b4f806

また、コロナに限らず冬の乾燥した時期はインフルエンザや通常の風邪、肺炎も増えるのが普通です。

高齢者、免疫抑制患者さんは、毎年となんら変わらない対策をするだけで十分です。

すなわち、すべてのウイルス感染対策は、適度に水分を取り喉を潤すこと、手洗いをすること、不用意に目、鼻、口を触らないこと、体を冷やさないこと、適度に運動をすること、体温を高めること、ちゃんと寝ること、疲れを溜めすぎないこと、など、生活の基本を守ることに尽きます。

コロナばかりに過敏になりすぎるのは、トイレットペーパーの例が示すように、我々の生活に不利益を起こすことが多いように思います。

コロナウイルスについては、すでに市中感染が広がってきており、インフルエンザと同じく、感染を完全に制圧し、感染を避けるということはできなくなっています。

爆発的な感染拡大が起これば医療機関が対応に追われて、コロナどころか通常の病気の患者さんの治療に手が回らなくなります。

そちらの方が国民への不利益が大きくなります。

そのためにほ、感染拡大を防ぐことができなくなった現状では、感染拡大のスピードを緩やかにすることが大切です。

そういう意味では、子供は重症化する確率は少ないながらも学校の休校をしたことは、子供が高齢者への感染媒介者となりうるため、正解だったと思います。

また、健康保険でコロナウイルスの検査ができるようになるそうですが、これも上記観点から意味がないどころか、医療の弊害になります。

それについては、内科クリニックの先生が詳細な記載をしてくれています。
http://www.someya-clinic.jp/blog/sometaka/2020/03/post_279.html

インフルエンザのような簡便な検査キットがないこと
PCR検査で陰性でも、偽陰性の可能性は拭えないこと。つまり、検査陰性は100%の陰性を保証するものではないこと。
などから考えれば、テレビで感染症専門と言われる医師ですら、全国民にPCR検査を受けさせろと叫ぶことは、専門家として非常識なことがわかります。

軽症であればコロナといえどただの風邪。
重症となり肺炎になることがいけないのですが、これはコロナに限らず、インフルエンザでも細菌性肺炎でも同様です。

そうしたことから、現在示されている指針である、37.5度以上の発熱が4日以上続いた場合に医者にかかろう。
高齢者や免疫抑制患者さんでは2日以上。
息苦しさやダルさが強い場合には医者にかかろう。
ということが、医療機関をパンクさせないためにも、不用意にコロナ感染を拡大させないためにも重要なことだと思います。

それよりも大切なことは、コロナに限らず疲れを溜めないこと、ちゃんと寝ること、タンパク質やビタミン、ミネラルの栄養をちゃんととっておくこと、手洗いをちゃんとすること、なのです。

情報リテラシーを持って、怪しいデマに惑わされずに通常の生活を続けたいものです。

2020.03.02 | コメント(0)