院長ブログ

新年 能登地震救援に!

2024年の新年

正月気分も早々にスマホからの地震アラートにより打ち消され、NHKアナウンサーの「津波です!逃げてください!」の叫び声に13年前の東北の津波の映像が呼び起こされました。

被害を受けた地域の一つ、七尾は母の故郷であり、子供の時から何度も足を運んだ地。七尾は震度6弱でした。

一人暮らしの従兄弟の家は、塗り壁が落ち、外壁にも亀裂が入りました。

断水のためトイレも流せません。

 

そんな時、Facebookで親交のある理学療法士 蒲田和芳先生が支援物資を携えて現地入りすることを目にしました。自家用車のテスラにいっぱいのオムツやベビー用品を詰め込んでいち早く富山に向かったとのこと。

必要な物品リストも記載していただいており、それをみながら僕も2日の夜にドンキホーテで買出し。

スマホ充電器とケーブル、モバイルバッテリー、電源タップ、生理用品、毛布、クッション、歯ブラシ、カイロ、サランラップ、瞬間湯沸かし器などを購入。

翌日はドラッグストアでおむつ、哺乳瓶、粉ミルク、水、お菓子などを買込み、車をパンパンにしました。

ネットの道路情報では雪によるチェーン規制は出ていませんでしたが、道中自分たちが動けなくなってもいけないので、道路が凍結していた時のためにタイヤチェーンも買いました。クリニックから持ってきた湿布のロキソニンテープも一箱700枚を積みました。

1/3の夜には雨予報が出ていたので、東海北陸道では白川郷あたりで雪の可能性もあるかと思い、北陸道で金沢東まで走りました。

途中刀根あたりでは道路脇に雪除けされていましたが、道路はノーマルタイヤで十分走れました。

高速のサービスエリアでは自衛隊の車も集まっていたので、「頑張ってください!」とペットボトルのお茶の差し入れをしました。

高速を降りると金沢の街は平常に運行しており、ガソリンスタンドも行列は無し。しかしコンビニはパンやお弁当、レトルト製品などがほとんど無くなっていました。

東日本の震災の時に災害救助チームで訪れた時と同じ光景でした。

金沢東から七尾まで159号線を走ると、一ヶ所大きな段差があり、盛り土で補修してありました。

内能登黒氏の従兄弟の自宅に着いたのは暗くなってからのこと。大粒の雨が降り始めていました。

子供の時によく遊んでくれた叔母ちゃんの遺影に手を合わせ、従兄弟にはお水と食料を差し入れ。

そして七尾市役所に向かいました。

内能登もコンビニやドラッグストアは空いており、たまに道路が壊れているところはありましたが、主要な道路は市役所まで通っていました。しかし断水のため、コンビニのトイレは封鎖されていました。

避難所を想定していろいろ買い込んでは行ったのですが、これ以上奥に向かうのは夜の道路も見えづらく断念。

七尾市役所につき、名古屋で購入した物資を全て受渡し、ミッションコンプリート。

七尾市で充足しているものは県に運ばれて有用に活用されるとのこと。

被災された誰かのお役に立ってくれることを願って帰路につきました。

先に北陸入りしていた蒲田先生は氷見、七尾、高岡の市役所に物資をとどけ、被災地にも訪れたとのこと。

連絡を取り合い、金沢で大阪から物資を運んできた和田先生と、蒲田先生とも合流して、coco’sで食事。

チーズinハンバーグ。おいしかったなあ。

coco’sの外で、雨の中で撮った写真。

災害にいてもたってもおられず駆けつけた男たちです。

左から和田整形外科の放射線技師さん、蒲田先生、僕、和田先生。

蒲田先生は和田先生から受け取った物資を明日も配送し、その後全国に呼びかけて集まった物資や義援金を2Tトラックをレンタルして運ぶそうです。

本当にすごい男です。

帰りは雨も強かったですが、往路のようにどこかに危ないところがないか、というような不安もありませんでした。

気温も7〜8度はあったので路面凍結もなく、購入したチェーンも使わずに済みました。

備えあれば憂いなし。

七尾市までは道路もほぼ大丈夫だったので、断水は困りますが、食料や物の流通はなんとかなりそうなこともわかりました。

やはり現地に行ってみないとわからないものです。

昼の12時に名古屋を出発し、帰宅は午前1時になっていました。

1/4はゆっくりと過ごし、5日から通常診療。

また頑張って、1年たくさんの人の痛みを取りますよー!!

今回被災された方々が、早く日常生活に戻れることを願っています。

 

【執筆者:さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究(プロフィール)】

さいとう整形外科リウマチ科

名古屋市名東区平和が丘1-10

052-776-3110

https://saito-seikei.jp

 

 

 

 

2024.01.04 | コメント(0)

骨折は骨粗鬆症の合併症

 

今日は骨粗鬆症の会で座長さんでした。

 

骨折治療を頑張っている東部医療センターと

骨折術後の回復期リハビリを行っている木村病院と

開業医として骨粗鬆症治療を担う当院とのコラボ企画。

骨折連鎖を防ごう!二次性骨折予防のための地域連携

という会でした。

 

骨粗鬆症で骨がスカスカになってしまうと、一度骨折が起こると、骨粗鬆症の治療をしなければ当然2回3回と骨折を起こしていくわけです。

圧迫骨折で背骨が折れれば姿勢が悪化して猫背になり首や腰の慢性的な痛みを抱えてしまいます。

大腿骨が折れれば歩行状態が悪くなり、杖や歩行器のお世話になることになったりします。

その結果、活動性も下がり、5年生存率、10年生存率が下がってしまうといったデータもあります。

 

高齢の患者さんはみんなピンピンコロリがいいよね!と言います。

そのためにも、骨折してからはもちろん、骨折をする前から骨粗鬆症を早期に発見して、骨を弱くしないためにも早期から骨粗鬆症治療を行っておく必要があります。

 

もう一つ大切なのが、筋力を衰えさせないこと。

座ってばかりいると、脚の筋力も弱り、大腿骨の骨密度は例えお薬で治療をしていても低下する人すらいます。

コロナ禍では、治療をしていても大腿骨の骨密度が下がる人が続出しました。怖いですねー!

これもコロナの間接的な弊害です。

 

例えば大腿骨頸部骨折を起こして手術した後は骨粗鬆症治療が大切ですが、今日の講演では、退院後にちゃんと骨粗鬆症の治療をしているのは、内科かかりつけ医の9%、整形外科かかりつけ医の50%との数字が提示されました。

骨粗鬆症の骨密度は特に腰椎と大腿骨で測定するDEXA法を行うなことが大切で、薬剤の治験データは全てDEXA法て行われていることもあり、治療の効果判定はDEXA法でないと分かりません。

しかし、昔ながらに手関節や踵の骨で骨密度を定期的に測定しているクリニックもあります。手関節や踵の骨で正常でも腰椎や大腿骨のDEXA法では骨粗鬆症が進行していることもあり、その逆もあります。

骨折後にはちゃんとDEXA法で骨密度を測定し、骨粗鬆症の重症度に合わせた治療薬を使用することが大切です。

内服薬のビスフォスフォネート(ボナロン、ベネット、アクトネル、ボノテオ、ボンビバ、フォサマック、リカルボンなど)、注射薬のプラリアでは、歯周病がひどい人では顎骨壊死(抜歯した後に歯を抜いた穴が埋まってくれません)がまれに発生することがあり、治療前に歯科で歯周病チェックを受けることも大切です。

当院ではボナロンやプラリアを使用する前には、歯科検診を受けているか問診して、歯周病が無いことが確認できない場合にはまず歯科に受診してもらっています。

日本が元氣でいるためにも、高齢者がいつまでも自分の足で歩いて、介護のお世話にならないことが大切です。

東京歯科大学の水野先生は、今日の講演で

糖尿病の合併症が網膜症や腎症であるように、

骨折は骨粗鬆症の合併症なのです!

と話していました。

 

骨粗鬆症治療は、リウマチ治療、運動器エコーとハイドロリリースによる痛み治療と共に、当院が取り組む重要な使命の一つです。

 

名古屋市では骨粗鬆症検診のクーポンが送られてきた年には無料で検査を受けることができます。

それをきっかけに、早期に骨粗鬆症を発見して、骨折を未然に防ぎましょうね!!

 

 

【執筆者:さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究(プロフィール)】

さいとう整形外科リウマチ科

名古屋市名東区平和が丘1-10

052-776-3110

https://saito-seikei.jp

2023.12.20 | コメント(0)

椎間板ヘルニアはレントゲンだけでは分かりません。

今日腰痛で受診した複数の患者さんに立て続けに言われたのが、

「以前受診した整形外科では、レントゲンを撮って椎間板ヘルニアと言われた。」

というセリフです。

ええ!!?

椎間板ヘルニアって、レントゲンでは見えないんですよ!!

椎間板ヘルニアというのは、背骨の椎体と椎体の間にある椎間板が破れたり膨らんだりして、脊髄神経を圧迫することで腰痛だけでなく太ももやふくらはぎ、足の裏などの痺れや痛みを出す病気です。

前屈がすごく硬くなることも症状の一つです。

最悪の場合、下肢の力が入らなくなったり、尿失禁や便失禁などの症状が出ることがあり、これは馬場症候群といって手術の適応になります。

椎間板ヘルニアを確定診断するためには、MRIを撮影してどのくらいの大きさのヘルニアがあって、脊髄神経をどのくらい圧迫しているのか確認する必要があります。

しかし、レントゲンだけを見て椎間板ヘルニアです。という診断を患者さんに告げてしまう医師は少なくありません。

少なくともヘルニアの可能性が高いと診断するためには、患者さんの痺れや痛みの訴えだけでなく、他覚的な知覚低下や筋力低下、SLRテスト、FNSTテストなどの神経伸長テストなどを行う必要がありますが、それもされていないことがよくあります。

そのため、患者さんが以前の医師にはヘルニアと言われたという言葉は、改めて上記のことを考えて判断する必要があります。

臀部や大腿、下腿〜足に痺れや痛みがあるとヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの脊椎内病変を考えがちではありますが、鑑別診断として、脊椎外病変も考えなくてはなりません。

脊椎から出た神経は、腰神経叢や坐骨神経として骨盤や下肢へと伸びていきます。

有名な坐骨神経痛というのは、梨状筋や内閉鎖筋などの深層の臀筋、大腿二頭筋といった坐骨神経に接する筋肉が硬くなり神経を圧迫することにより発生します。また、坐骨神経の周囲の組織との癒着が起こることもあります。

また、筋肉が硬くなることで痛みの原因になる場合もあり、これをMPS筋膜性疼痛症候群といいます。

筋肉の硬さの診断には触診技術が必要で、その触診に長けた医師に出会う必要があります。

神経は脊髄から足へと電気信号を伝える電線のような存在で、2箇所3箇所と圧迫されると余計に神経症状は悪化します。

これをdouble crush syndromeといいます。

足の痺れ=椎間板ヘルニア!と短絡的な診断をするのではなく、MRIでたとえ椎間板ヘルニアがあったとしても、臀部から足に至るまでの神経の圧迫や下肢の筋肉が硬くなっていれば、ハイドロリリース注射やリハビリによって症状が改善することも多く見られます。痛みや痺れが0にならなくても、大幅に改善することもあります。

大切なのは、神経と筋肉の解剖をよく知って、運動器エコーを用いて正確な触診を行い、ハイドロリリースやリハビリによって脊柱管外の病変にしっかり治療を施すことです。

その上で、どうしても取れない、日常生活を困難にする辛い痺れや痛みがある場合には、椎間板ヘルニアの手術まで考えます。

これを読んだ方たちは、少なくともレントゲンだけを見て椎間板ヘルニアと診断されたことを鵜呑みにしないでくださいね。

もしこの痛みや痺れはヘルニアかな?と思ったら、当院までご相談くださいね。

 

【執筆者:さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究(プロフィール)】

さいとう整形外科リウマチ科

名古屋市名東区平和が丘1-10

052-776-3110

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2023.11.21 | コメント(0)


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