本日5/6土曜日は休診です。
ゴールデンウィーク
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
12年間ずっと走り続けてきた さいとう整形ですが、
今年のゴールデンウィークは5/6土曜日の1日臨時休診とさせていただきました。
院長、スタッフしっかりお休みをとり、
また皆さんに元気な波動を伝えられるように
英気を養ってまいります。
診察は5/8月曜日から通常通り行います。
皆さんも良いお休みをお過ごしください。
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤究
2023.05.06 | コメント(0)
検査で異常がない不調や痛み それ、栄養が原因かもしれません。
注射やリハビリで痛みの治療をしていると、すぐに反応して良くなっていく人と、なかなか反応が出ない人がいます。
その違いはなんだろうと考えていくと、身体に治る力がないことや、身体に負担を強いる生活習慣から抜け出せないことがみえてきました。
そこで今回はそこを解説しようと思います。
- 身体に負担を強いる生活習慣とは?
- 筋肉が疲労しやすい要因とは? 身体に治る力がない?
- 院長がプロテインを作りました。
1.身体に負担を強いる生活習慣とは
では、身体に負担を強いる生活習慣とはなんでしょう。
整形外科でみつけるべき骨折、腫瘍、馬尾症候群などのレッドフラッグという病的な痛みを除けば、痛みの原因の多くには凝り固まった筋肉が関与しています。
例えばちゃんとコンディショニングをしているスポーツ選手の筋肉の治療反応性はとても早くてすぐに回復していきます。
しかし日常の悪いパソコン姿勢、デスクワークや運転で座りっぱなし、それで尚且つ運動習慣がない、となれば、悪い姿勢で凝り固まった筋肉を運動でリセットすることもなく、筋肉疲労は溜まりっぱなしになります。
するといくら治療してもまた悪くなって痛みが再発するのは目に見えています。治療の改善度合いも生活習慣の良い人に比べたらゆっくりです。
筋肉が持続的に収縮し続けなければいけない姿勢で長時間過ごしたり、椅子で太腿裏の筋肉が圧迫され続けることで、筋肉自体の血流が悪くなって張りが生まれたり、筋肉の中にトリガーポイントというしこりのように硬くなった部分ができたりします。
現在の自分の筋力を超えた過度な運動はもちろん、自分が意識していない繰り返し動作でも同じ筋肉を酷使するため、筋疲労やトリガーポイントを生む原因になります。
硬くなった筋肉は神経や血管を圧迫して痺れや筋出力低下の原因になることもあります。
その筋の硬さを触診で探り当て、電気治療や理学療法士によるリハビリを行ったり、ハイドロリリースやトリガーポイント注射といった注射治療を行うと筋肉がほぐれて楽になります。
同時に大切なことは、筋肉の負担の少ない正しい姿勢で過ごすことや、同じ姿勢を長時間取り続けないこと、適度な運動や体操をしてリセットすることになります。
良質な睡眠もとても大切です。
睡眠は身体を横にして、重力の影響から解放されて筋肉の緊張を解き放つことのできる時間です。
心が緊張していると全身の筋肉も緊張します。
寝る時には心の緊張も解き放ち、全てを忘れて7時間寝ましょう。それだけで不調が回復する人もいます。
2. 筋肉が疲労しやすい要因とは? 身体に治る力がない?
では、筋が疲労しやすい要因とはなんでしょう。
人と同じことをしてもすぐに疲れる。
筋肉が張りやすい、凝りやすい、攣りやすい。
万年肩こり、万年腰痛、万年頭痛
しかもそれが学生の時から。
これらは先ほど述べた姿勢と運動以外にも、長年続けている食習慣にあるかもしれません。
傷ついた筋肉を修復するにも、筋肉を増やすにもタンパク質が必要です。
そして、パスタやパン、お菓子といった糖質ばかりで、十分なタンパク質を補給できていない食習慣はビタミンBの欠乏につながります。
さらに女性であれば毎月の月経で血液を失います。
血液の大部分はタンパク質と鉄でできていますから、健康診断で貧血を指摘されなくても鉄欠乏、タンパク欠乏といった貧血予備軍の患者さんは非常に多く見られます。
そして、カルシウムは栄養素として有名ですが、カルシウムの摂りすぎが問題になることは知られていません。
カルシウムとバランスをとるマグネシウムを補うことも慢性の筋疲労をとるためにはとても大切です。
なかなか取れない不調やだるさ、慢性疲労、肩こり腰痛頭痛、手のこわばりなどの症状を回復させるためには、良い姿勢を心がけ、適度な運動と良質な睡眠、そしてタンパク質を中心とした食事が基本となります。
3. 院長がプロテインを作りました。
あなたにどんな栄養不足があるのかを見抜くためには栄養を理解して採血結果を読むことが必要になり、いわゆる正常範囲内に入っていても栄養不足が見逃されていることが多く見られます。
そのためせっかく採血をしていても正常だね、と言われて見逃されていることもよくあります。
当院では慢性の不調、痛みをお持ちの方には採血をおすすめしていますが、特に月経年齢の女性では鉄、タンパク質、ビタミンミネラル不足が目立ちます。
そのため、最近「院長のプロテイン」を作りました。
月経年齢の女性が必要なタンパク質に、吸収の良いヘム鉄を配合し、マルチビタミンとミネラルも入れました。
ご興味のある方は当院受付までお伝えいただければと思います。現在のところ院内での販売のみしか対応しておりません。
毎日の栄養不足を補うために基礎療法としてこのプロテインを飲用いただき、それでも足りない栄養素は別途補うことで栄養面から慢性不調の回復をサポートします。
心当たりのある方は、まずは診察にてご相談くださいね。
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤究
名古屋市名東区平和が丘1-10
052-776-3110
2023.03.19 | コメント(0)
足が攣る こむらがえり どうしたらいいの?
夜中にふくらはぎが攣って痛〜いこむらがえり。
高齢患者さんでも足が攣る、ふくらはぎが攣る、こむら返りする、という訴えはとても多いです。
今回は起こると痛〜い”こむらがえり”について書いてみようと思います。
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目次
1.こむらがえりとは?
2.なぜ足やふくらはぎが攣るの?
3.こむらがえりが起こったらどう対処したらいいの?
4.こむらがえりにはどんな検査があるの?
5.こむらがえりの治療法は?
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1.こむらがえりとは?
こむらがえりとは、ふくらはぎ(こむら)の筋肉が攣って硬くなり、痛みを伴う状態で、有痛性筋痙攣とも呼ばれます。
例えば肘を曲げて上腕二頭筋に力こぶを作り、力を入れ続けると痛みが出てきます。筋肉は過度に収縮すると痛みが出ます。それが、自分では力を入れていないのに、ふくらはぎの筋肉が収縮して痛くなってしまうのがこむらがえりです。
夜間就寝中や朝方にふくらはぎの腓腹筋で起こることが多いのですが、太ももの裏の大腿二頭筋や半膜様筋と言ったハムストリング、足底の土踏まずの筋肉が攣ってしまうこともよくみられます。
2.なぜ足やふくらはぎが攣るの?
筋肉が収縮するためには、脳から出た筋肉縮め!という指令が脊髄から末梢神経を伝って筋肉に伝わることで、筋肉は収縮します。
その時神経から筋肉にはアセチルコリンが受け渡されます。すると筋肉の筋小胞体という袋の中からカルシウムイオンが放出されて筋肉のアクチンとミオシンという筋線維が重なり合うことで筋肉は収縮し、力こぶができます。
収縮した筋肉が再び緩むためには、筋肉内のカルシウムイオンがもう一度筋小胞体の中に回収されることが必要で、そのためにはATP(アデノシン三リン酸)が必要になります。
ATPは食事中の糖質、脂質、タンパク質という三大栄養素が消化吸収を経て、ビタミンB群などの補酵素の働きでアセチルCoAとなり、ミトコンドリアのクエン酸回路(TCA回路)、電子伝達系が働くことで生み出されます。
上記理由から筋肉が凝りやすい、攣りやすい人はビタミンB群が必要になります。
また、筋肉を収縮させるカルシウムイオンは筋肉を緩ませるマグネシウムとバランスがとれていなくてはなりませんが、カルシウムは栄養としても有名過ぎて、カルシウム過剰になっている方も多くいらっしゃいます。そのため、マグネシウムをちゃんと摂取しておく事が大切です。
3.こむらがえりが起こったらどう対処したらいいの?
こむら返りがもし起こってしまったら、まずは攣っている筋肉をストレッチしたり、マッサージしたりしましょう。攣りそうな時や攣ってしまったときには、漢方の芍薬甘草湯も比較的早く効果があります。
こむら返りが起こる頻度が多い人、毎日攣ってしまう人は、水分とマグネシウムを多めに摂取すると良いでしょう。
よく攣る人は採血を見たり、リハビリで筋肉の治療をした方が良いこともあるので、当院に受診してくださいね。
4.こむらがえりにはどんな検査があるの?
こむら返りの原因を考えると、脱水や電解質異常、閉塞性動脈硬化症などの血行不良、腰部脊柱管狭窄症や末梢神経障害などの神経の異常の他、まれには悪性腫瘍なども隠れていることがあります。そのため検査としては、まずは触診で筋肉の硬さを確かめて、採血を行い、ABIという動脈硬化の検査やレントゲン検査、MRI検査をすることもあります。
5.こむらがえりの治療法は?
採血で脱水や栄養不良が見つかれば、そのための栄養のアドバイスをします。
人により蛋白不足なのか、ビタミン不足なのか、ミネラル不足なのか、脱水なのか、それとも複数の要因を持っているのか確認して、治療や栄養のアドバイスをしています。
攣りそうな時や攣った時に飲んでもらうために芍薬甘草湯を処方することもしますが、ただ芍薬甘草湯を毎日飲み続けることよりも、採血による不足要因の改善に力を入れています。
血行不良の人は血行不良になった原因の治療とともに、血流改善のためのお薬が必要になる場合もあります。
神経障害の人の場合には、神経に対する内服薬の他、リハビリで神経の圧迫を改善したり、ひどい脊柱管狭窄症の場合などは手術が必要になる場合もあります。
適切な運動習慣を持つこともとても大切で、ふくらはぎのストレッチやウォーキング、ラジオ体操などの軽い運動を継続的に行いましょう。
もしこむら返りでお困りの方は、一度ご相談くださいね。
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤究
名古屋市名東区平和が丘1-10
052-776-3110
2023.02.22 | コメント(0)