院長ブログ

SpA強直性脊椎炎を考える会

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今日は名古屋で開催された強直性脊椎炎の勉強会に参加しました。

強直性脊椎炎は、関節、筋腱の付着部、仙腸関節、脊椎などに炎症を起こす疾患です。

レントゲン上の変化は発症後5年で30%の人で見られるとのこと。
仙腸関節のレントゲンでは効果像やびらん、溶解像、癒合像が見られます。
腰椎レントゲンではshiny corner像やbamboo spineといった所見も見られます。

慢性のなかなか治らない腰痛の原因として考えなくてはならない腰痛の鑑別疾患の1つです。

当院でも開業5年の間に、慢性の腰痛で来院された患者さんの中から、数名がこの疾患の診断でした。

起床時に辛い腰痛や、動くと楽になる腰痛、関節の痛みを伴う腰痛などでは積極的に疑って診断していく必要があります。

なかには、指全体がソーセージのように腫れてしまう
指炎(dactilytis)と呼ばれる症状がある方もおられます。

検査としては、仙腸関節のMRI所見で炎症が見られたり、超音波で付着部の炎症所見が見られたりします。

NSAIDs(ロキソニンなど)を継続的に内服したほうが骨の変形を抑制できるとの報告もありますが、
最近はヒュミラなどの効果的な薬剤が出てきたため、勉強会も盛んになってきました。

MRIでは、ヒュミラ使用後に仙腸関節STIR像が改善していることも確認できます。

毎日非常に多く訪れる腰痛の患者さんの診断治療を行いながら、ほとんどは筋肉の起こす痛みが原因とはいえ、なかにはこのような重要な疾患が隠れていることを頭に置きつつ、診療に当たっています。

2017.01.07 | コメント(0)

2017明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます!

2016年は当院が2011年の開業以来、5年間にわたり注力してきたリウマチ・骨粗鬆症診療、そしてトリガーポイント治療についてのまとめの年となりました。

リウマチでは、いち早く取り組んでいるリウマチの関節超音波による超早期診断と深い寛解(deep remission)の判断について、東海地方に向けてWEBセミナーをさせていただきました。

骨粗鬆症では、当院の看護師さんとともにインターネットによるWEBセミナーで東海北陸地方に発信したり、豊橋、碧南地区でも講演をさせていただいたりしました。
何より、当院の看護師達が頑張って来た経験を看護師自身が発表し、地域でシェアできたことが嬉しかったです。

また、トリガーポイントについてもこれまで勉強し、自身で経験して来た知見をまとめて、講演や記事として少しづつ世の中にシェアし始めました。

診療前の朝は理学療法士達と勉強し、診療後の夜や週末には勉強会に出かけて新しい知識を得る。
それを日々の診療に生かして、得た経験をまとめて世に出していく。

気持ちはまるで、止まったら死んでしまうマグロみたいなもんです(^^;)

さらに昨年は、慢性のコリと痛みを抱えた患者さんのための鍼灸治療院、名古屋トリガーポイント治療院や、痛みが治ったあとの患者さんの痛み予防のためのリラクゼーションルーム ファシアも立ち上げました。

トリガーポイントを理解したスタッフによる全身のボディケア(全身のマッサージ、指圧のような施術やアロマです)により、鎮痛薬や注射の量も減る患者さんがみられるようになってきており、当院のトリガーポイント治療やリハビリとの相乗効果がみられ始めています。

今年は自分自身の体のメンテナンスも心がけつつ、家族よりも長く一緒に過ごすスタッフとともに、健康で楽しく仕事を続けることが目標です。

そして2017年最後に、今年もまた楽しい1年だったね、と言える1年にしたいと思います。

本年もスタッフ共々、どうぞよろしくお願い致します。

さいとう整形外科リウマチ科 院長
名古屋トリガーポイント治療院 監修
リラクゼーションルーム ファシア 監修
斉藤 究

2017.01.01 | コメント(0)

レミケードナースセミナー

今日は夕方から、メルパルクにて
点滴による生物学的製剤レミケード主催の
ナースセミナーでした。

中京病院 リウマチ膠原病科の小寺先生からお声掛けをいただき、2人でセミナーの座長を務めました。

ご講演は、知立の秋田病院から池部看護師と、南医療生活協同組合総合病院から具志堅看護師が行ってくれました。

秋田病院では、院内における他職種チーム医療をとても熱心に行っておられ、リウマチの超音波技師さんが4名もいらっしゃるとのことで、医師との間で治療方針について活発な議論がされるとのことでした。

また、具志堅さんからは、リウマチケアナースを取得したのち、患者さんからそれは何をする資格なの?と問われ、考えたところ、「リウマチの今 を様々な人に知ってもらうこと」を目標に据えたというお話がありました。

最新のリウマチ知識は専門医以外にはなかなか分かりにくいものです。
こんなにリウマチが良くなるなんてこと、まだまだ知らない医者も看護師もいっぱいいます。
それを、院内にとどまらず、院外の医療連携においても確立しようと頑張っていらっしゃいました。

医者の勉強会は薬剤の使い方や知識の整理になりますが、ナースセミナーでは他職種医療連携や患者さんの声など、医者以外の視点からリウマチを捉えることになり、とてもためになります。

今日は第1部のwebセッションの通信不具合があり、急遽小寺先生とアドリブ進行をしたりとおもしろハプニングもありましたが、楽しい時間を過ごすことができました。

小寺先生、池部さん、具志堅さん、そして、田辺三菱の皆様、お疲れ様でした!

2016.12.10 | コメント(0)